出版社内容情報
竜を統べる姫・斎花である紗良が、星宮より流罪を宣告される。それは竜が守護する世界の在り方を変える事件の始まりだった。人の思惑が竜たちの心を傷つけて行く中、紗良は最後に誰の手を取るのか――和風恋絵巻!
内容説明
半神半人たる四竜の掌中の珠である紗良に、流罪が宣告される。それは朝廷の思惑によるものだった。由衣王たちは利権争いに紗良を巻き込む人間を守護する意義を見失い、世は荒れていく。そうなって人々は、紗良に懇願した。竜を、世界を鎮めてくれと。人と竜、その狭間で彼女は静かに微笑む。するべきはひとつ、「ただ竜を愛する」ことだと。宿命の少女と竜が織りなす和風ファンタジー恋絵巻、紗良が最後に手にするものは―。
著者等紹介
糸森環[イトモリタマキ]
917万アクセスの大人気WEBサイト「27時09分の地図」でia名義でオリジナル小説を公開中。2012年ペンネームを糸森環と改め、『花術師』(双葉社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃちおおかみ
14
由衣王とくっついて欲しかったけれど、それは最初の恋心の仄めかしがあったからで、こんな風に肝心の過程をすっ飛ばしてくれたら、なんの意味もないのよ・・・!。ゴールまでのあれやこれやが読めるから楽しいのであって。竜と人間(個人でなく)との関わりとかの先生が描きたいのだろうなという部分と、沙良と由衣王の個人間に焦点を絞るには、3巻ではあまりにページ数が少なすぎたと思います・・・。超不完全燃焼です。別ブランドのお狐様の方は、読みたいところが描いてあるといいなあ・・・。2019/10/03
粋
10
シリーズ3作目、完結巻。一巻からは考えられないシビアな展開に。まあ、人間の愚かさを考えれば納得せざるを得ない展開かも。小瑠王は本当にあんな最後になったのかしら。切なすぎる。四竜が戯れてないと寂しいな。星宮の手腕に期待して、その後みなが再びまみえることを願いたい。2022/08/26
RINGOoisiiiiiii
7
面白かったー!過保護な竜たちは危険からヒロインを遠ざけようと行動する。しかし、何故かヒロインは流罪で山月府へ。ヒロインの知らないところで何かが動いているようです…。最終巻。ヒロインの物語というより、含んだ歴史の一つを見ていたんだなぁと。昔々竜と人が暮らしていて〜と語られるような。そんな歴史が動く自体なのに竜だけしか知ることを許されない。それでも察して考えて最後まで竜を選んだヒロインは斎花なのだと。壮大な物語だった。面白かったけど、もっと巻数合ってもよかったのに…カドカワユルサンゾ2019/12/03
MAMI.
5
★★★★☆2019/11/02
黒猫
2
あー読み終わってしまったーっていう読後感。駆け足感が強かったけど、ラノベだからこんなもんかな?とも思ったり。後半もっと詳細に読みたかったな。特に、山月府に戻った後とか。でも、この作者さんの作品は総じて好きです。2024/04/08