内容説明
父親と2人暮らしの高校生の航一のもとに、腹違いの妹・凛がやってきた。幼さの残る彼女は泣き虫でどんくさくて、完全に名前負け。だが、彼女には大人顔負けの意外な才能があり、周囲を驚かせるのだった。凛の巻き起こす数々の珍事件に振り回されながらも、素直でひたむきな妹を見守るうち、クールな航一の心がざわめきだす。その矢先、思わぬ事件が起きて…。湘南の町を舞台に描く、かぎりなくピュアで切ない恋愛小説。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
16
Kindle Unlimited// 釣りに関する作品をこれまで読んだことがなかったので初めて知る事が多くとても興味深く惹きつけられました。 高校生の兄と妹の2人は出会う人達に恵まれていたので最後まで不快感なく、2人の成長を見届けられました。2022/12/24
マーシュランド
9
これまで喜多嶋作品はほぼ購入していたが、初めて図書館で借りる▼芯のまっすぐな女性を描くのが上手▼男性の視点よりも女性の視点で書いてもらうほうが好み▼まあ、生き方がカッコいい人の物語は好きですね▼190832019/10/24
Aoki
7
夏の本を冬に読んだ。あとがきにもあるが、それまでの著作とは少し違うテイストで、とても良い作品だと思う。軽快な夏の雰囲気は、これまでの著作と変わらず、芯のあるストーリーをシンプルに描ききっている。後味の良いエンディングも、いつも通りだが、熱さと厚みのあるものに仕上がっている。2024/12/11
しげっちぷー
7
微妙な本。兄と妹が恋愛関係ねぇ……2020/02/09
MAXKAO
6
後書き読むと、作者の渾身の作のようですが。。。正直、恋愛要素なくて、がんばる女の子と兄の話の方がすっきりとまとまって後味もよかったような気はします。2020/08/21