出版社内容情報
永遠に生き続けるわたしは、誰かを愛していいのだろうか――
内容説明
不老不死の一族の末裔としてただひとり強大な力を受け継ぎ、現代の都会でひっそりと暮らす御先の前に同じ力を持つ青年・四が現れた。彼らは性別を持たず、治癒能力があり老いることもない。少女のような外見のまま150年以上の時を過ごす御先は、自分の体質を恐れ逃げるように生きてきた四と行動を共にするうちに、自らが過去に里で犯した罪と向き合いはじめる。「わたしは誰かを愛せるのか」。時代を超えた、愛と命の物語。
著者等紹介
千早茜[チハヤアカネ]
1979年、北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカ・ザンビアで過ごす。2008年、『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞も受賞。13年、『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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