出版社内容情報
急逝した旗本の若殿・葉月定光の替え玉となった、広島藩士の村上虎丸。石見から運ばれる銀が凶悪な川賊「鬼雅」に狙われているとの報せを受け討伐に乗り出そうとするが、虎丸は急なめまいに襲われて――。
内容説明
急逝した旗本の若殿・葉月定光と瓜二つだったため、身代わりとなった村上虎丸。だがある日、虎丸が広島藩士だった頃に殴り合いをした男・高里歳正が定光に拝謁したいと現れた!ばれたら一大事と寝所に押し込められた虎丸。一方、公儀からは、石見から大量の銀が輸送される三月後までに、賊・鬼雅を捕らえよとの難題が。鬼雅はかつて瀬戸内海を荒らしていた海賊で、歳正とも深い因縁があったのだった―。シリーズ第4弾!
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ]
1967年広島県生まれ。今、最も注目されている時代小説作家の一人。人気シリーズ多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
88
身代わり若殿 葉月定光4作目 2019.09発行。字の大きさは…中。 このシリーズは、読むのが楽しみです。 定光は、妻・月姫とついに話をしたと言えるのか(?)。 定光は、付き人の高島を月姫と思っているので上手く行かないが、月姫は定光に好印象、今後が楽しみです。 とうとう定光は、病気になってしまう。 原因は、家臣に座敷に閉じ込められているせいです。 川賊・鬼雅を退治するため活躍すると病気も治る。 次作が楽しみです。2019/10/13
らび
26
今度こそ絶体絶命か?家臣に召し抱えた高里歳三の兄・歳正は広島時代の虎丸の顔を知る人物。自分も召し抱えて欲しいと願い出る。も家老竹内にあっさり断られ事なきを得る。が、今まで以上に町に出ることを厳しく禁じられ何故か体調も思わしくなくおとなしく引きこもることに。そしてまた凶悪な川賊・鬼雅一味が大暴れ!公儀の銀輸送を狙いバトルが繰り広げられる・・。最後にドーンと登場で一件落着もパターンになりましたね。虎丸の不調は恐らく「薬湯」が原因じゃないかな?これも柳沢の罠かも知れないと思うと執拗すぎて呆れる。2019/11/07
むつこ
24
佐々木さんのシリーズモノで信平と虎丸のどっちが好きかとなれば比べられないほど大好きな主人公とお姫様。今回は虎丸の体調が悪く活躍・登場が少ないから物足りない。って、ラストやっぱりあのお風呂が怪しかった?(あ、ネタバレだ)2019/12/13
紫鈴
8
虎丸、部屋に閉じ込められている鬱屈でとうとう病に?!自分が動けない間に家臣が大怪我をしたり、殺されてしまったりと、川賊にやられっぱなしな今回。最後の最後で虎丸活躍するけれどまたもや続きが気になる(引きが上手い!)月姫、鯉姫どちらも気になる☆42021/05/07
ダイアナ
6
やっと読めた四作目。瀬戸内海を荒らしまくった海賊の鬼雅が江戸に出没し始めた。それとあわせて虎丸と昔殴り合いをした広島藩士の高里歳正が葉月家に士官したいと現れる。肝心の虎丸は特に理由はないもののなんだか体調が優れず、今回は芸州虎丸として活躍がなかなか出来ず。ラストに怒涛の活躍を見せたものの鯉姫に飲まされた薬の謎は解けず次作に持ち込み。2020/12/01