角川文庫<br> オリンピックがやってきた―猫とカラーテレビと卵焼き

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角川文庫
オリンピックがやってきた―猫とカラーテレビと卵焼き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041079683
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和39年、秋。わたしの家にも「東京オリンピック」がやってきた!

内容説明

昭和39年、東北の小さな町。叔父が月賦でカラーテレビを買い、民子も家族も大興奮。学校では憧れの夏美のグループに誘われ天にも昇る思いだったが、クラスで爪弾きにされているるみ子の存在が気になっていた。彼女が東京に転校する日、「友だち」だと言われ、民子は思わず涙をこぼす。顔なじみの町内に起きる、悲喜こもごもな出来事。テレビの映像は東京オリンピックの開会式。時代が変わっても懐かしい「昭和お茶の間」物語。

著者等紹介

堀川アサコ[ホリカワアサコ]
1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

49
昭和39年。オリンピックを楽しみに待っている頃。場所は青森。全6話の短編集。各話の登場人物は同じまちに住み互いに何らかの繋がりがある。各話のテイストが夫々に違うところが特徴のような一冊。得体の知れない東京弁を話す西洋夫人と女中さんの面白い関係。老母と息子家族のちょっと複雑な話。重松清を思わせる子供社会なりの難しさ。親に死なれて親戚に引き取られたものの遊郭に売られようとした娘の話。等々だが、何でも解決するわけでないのが人生なのだから小説ももやもやで終わっても良いのかも知れない。でも何かほっこりする話だった。2021/09/17

一華

25
昭和39年、第18回東京オリンピックが開催される数ヶ月前…東京からほど遠い青森の小さな田舎町での日常。わが地元の作家さん+地元の話に、わたしもまだ産まれて間もないころ頃でしたが、なんだか懐かしさが溢れた。よい時代だったんだなぁ〜きっと…2021/08/17

nemuro

19
堀川アサコは何冊か既読本もある作家だが、なんとなくそれらのイメージとは異なる感じのタイトルだったので買ってみた。舞台は、前回の東京オリンピックが開催された昭和39年の東北の小さな町。当時、小学3年生くらいだったはずの私だが、さほどオリンピックにかかる鮮明な記憶は残っていない。少なくとも我が家のテレビはカラーではなかった、ような気はするのだが。津軽弁が満載。懐かしくてちょっとホロリとさせられる、素敵な連作短編集だった。2019/11/09

NAOAMI

17
タイトル通りとは言いがたい難い。前の東京五輪直前の時代とは言え、青森が舞台。無論オリンピックそのものを遠くに見ているだけで何ら関係ない。猫・カラーテレビ・卵焼きにしても、作中登場するモノを並べただけ、それぞれがリンクすることもないし、重要な謎解きのヒントでもない。所謂「その当時は」ねって。当時の生活や登場人物たちの機微とか価値観とか。ロシア人?の謎多き奥様と女中おトキが面白い存在感を示すも、何か感銘を受けるわけもなく。終章の泥棒にも凝った背景もない。当時の小学女子はこんなにも東洋の魔女に熱狂していたのか。2019/10/28

のっち

11
昭和39年東京オリンピックを楽しみにしている、青森県のある町での出来事を綴る短編集。ノスタルジック感たっぷり、何てことのない話だけど、「三丁目の夕日」のようなほっこりする話でした。 2019/07/15

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