角川文庫<br> 藤澤清造短篇集―一夜/刈入れ時/母を殺す他

個数:
電子版価格
¥1,232
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
藤澤清造短篇集―一夜/刈入れ時/母を殺す他

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月23日 20時45分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041079614
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの“文士道”を貫いて書き、無念に散った無頼の私小説家・藤澤清造。その短くも不屈の活動期間に残した玉石混交の作品群から、歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂。商業誌初登板の、伸るか反るかの情熱が作の巧拙を超えて迫りくる「一夜」、抱腹絶倒の借金文学の傑作「刈入れ時」、故郷で危篤に陥った母の死を貧ゆえに切望する「母を殺す」、新発見原稿「敵の取れるまで」等、戯作精神に富む十三篇を収録。

著者等紹介

藤澤清造[フジサワセイゾウ]
1889年10月、石川県鹿島郡(現・七尾市)生まれ。尋常高等小学校卒。足の骨髄炎手術後の自宅療養を挟み、七尾町内で各種職業に就く。1906年上京。『演芸画報』誌訪問記者等の職を経て、22年、書き下ろし長篇小説『根津権現裏』を刊行。新進作家の列に加わるが、程なく凋落。長年の放埒な悪所通いにより精神が破綻。警察に勾留、内妻への暴力行為が続いた果てに、32年、厳寒の芝公園内ベンチにて狂凍死する

西村賢太[ニシムラケンタ]
1967年7月、東京都江戸川区生まれ。中卒。刊行準備中の『藤澤清造全集』(全五巻別巻二)を個人編輯。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

98
これもまた大変マイナーな本。西村賢太による、西村賢太の為の藤澤清造短篇集。西村の藤澤に対するリスペクトが十分に伝わってくる。後の西村の小説に引き継がれる、金がないあまりの貧乏話と女の話ばっかり。毎日少しずつ読んだけど、大して面白いとは思えず。唯一「刈入れ時」の間抜けな旦那の、嘘八百ならべて金策に奔走する間抜けな顛末には、腹を抱えて笑ったけれども。この短編だけは話のスピード感といい、どんどん悪くなる展開といい、予測通りにオチをつけてくれて読み手の期待を裏切らない点で、記憶に残りそうな作品なのだが、他は今いち2023/08/07

東京湾

9
「僕達貧乏人には、それ自体もう安寧なんか与えられちゃ居ないんだからな。安寧なきわれらに、何んの秩序かこれ要せんやだ」貧窮への怨嗟、飢え乾く欲望、閉塞と孤独、とにかく金、金、金がほしい。大正文壇の片隅で顰蹙を買いながらも己の文士道を貫き、貧困と病と狂気の果て、日の目を見ることなく凍死した作家・藤澤清造。その魂がおよそ90年を経て、歿後弟子・西村賢太の編纂の元よみがえる。生々しい窮乏の有様と、それにどうにか抗わんとする精神の切実な叙述が印象的だった。貧窮の極限とも言える「母を殺す」が特に胸に残る。2020/01/15

3
西村賢太が絶賛の作家。西村氏が歿後弟子まで名乗る書き手、藤澤清造。 この本は、貧乏に喘ぐ様々な人におススメの一冊です。 と言いたいところですが、内容は幼稚な自業自得人間のルサンチマン愚痴文句劇場。 どうでも良い内容をダラダラ何ページも書いている点は構成力の無さを露呈している。 そういった点は「根津権現裏」も同様だが。 と、こき下ろしたが「刈入れ時」のような借金クズ野郎の一日と顛末は抱腹絶倒だし。 嫌いな相手を、いちいち豚だの犬だの表現している様は、読んでいて痛快でニヤついてしまう。 読み手を選ぶ作家です。2022/12/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14034688
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品