内容説明
首相に就任した池田勇人は、東京オリンピック開催準備の政府責任者として、東京大改造、東海道新幹線の建設などを指揮。しかし開催直前、病魔に倒れてしまう。一方、オリンピック組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起こった責任問題で予期せぬ辞任に追い込まれる。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」。それぞれの理想を掲げて奔走した2人。そしてついに「この日」は訪れた―!
目次
第3章 月給を倍にする(承前)
第4章 水と道路と鉄道と
第5章 国をひとつに
第6章 世紀の祭典
著者等紹介
幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社で、債券ディーラーなどを経て、95年『回避(ザ・ヘッジ)』(文庫版は『小説ヘッジファンド』と改題)で作家に。2000年に発表した『日本国債』は日本の財政問題に警鐘を鳴らした作品としてベストセラーになり、多くの海外メディアからも注目を浴びた。作品多数。テレビやラジオでも活躍し、政府税制調査会委員など数多くの公職も歴任。『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』にて第33回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
67
上下巻の下 完読 1964年のオリンピックが現代日本のすべての始まりだったんですね。 新幹線、首都高速、太平洋ベルト地帯。 そして誘致にかけた2人、一人は直前でやめさせられ、もう一人は力尽き倒れる。 この本はコロナ以前の出版なので、さあ、2020年の暑い夏を、と後書きに。 まあ、とりあえず昨年は無事終わったけどね。2022/06/17
金吾
21
○オリンピックのみならず日本が復興していく様子がよく伝わります。出てくる人たちも信念をもって突き進んでいることを感じさせるいい話でした。終章はジーンとしました。2021/06/28
真野浩
0
オリンピックと戦後経済のリアリティがいい2019/09/04