内容説明
出世コースからはずされ、鬱々とした毎日を送る太平製鉄不動産の津秋に、うまい話がころがりこんだ。アメリカ系資本の石油会社がガソリン・スタンドの経営者を集めているというのだ。激烈な競争の末、津秋は海岸沿いに設置されたサービス・ステーションのマネージャーに選ばれるが―。ただ一度の人生に賭け、脱サラを目指す男とそれに立ちはだかる組織の厚い壁!サラリーマンの抱えている夢と挫折を描いた会心の長編小説。
著者等紹介
城山三郎[シロヤマサブロウ]
昭和2年、名古屋市生まれ。一橋大学卒。昭和32年、「輸出」で文學界新人賞を受賞後、本格的な文筆生活に入る。昭和34年、『総会屋錦城』で直木賞受賞。その後、組織とそこに生きる人間の問題を深く追究した話題作を次々と発表。日本の経済小説の先駆者といわれる。代表作に『辛酸』など。平成19年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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