出版社内容情報
『私の奴隷になりなさい』で官能小説を変えたサタミシュウ、最後の作品。二人目の子供を欲しがる妻、週に一度の不倫相手、妊婦として再会した初恋の相手、一年前に一度だけ関係を持った年上の女、「調教」を施した若い女――。8人の「彼女」が思わぬところで絡み合う。『私の奴隷になりなさい』で官能小説界に革命を起こしたサタミシュウ、ついに最終章!
サタミシュウ[サタミシュウ]
著・文・その他
内容説明
その人がしてくれることなら、なんでもすごく感じたし、それをしたくてしたくてしょうがなくて―。「彼女」たちはそれぞれの男たちと絡み合う。毎週火曜日、週に一度の不倫相手との「身勝手で気持ちいい」セックス。妊婦として再会した初めての人との思い出。一度だけ、出会った日に関係を持った年下の男との淫らな行為。調教を通して自分を変えてくれたご主人様―。サタミシュウ最後の作品が描くのは、究極の愛の形。
著者等紹介
サタミシュウ[サタミシュウ]
2005年4月に『スモールワールド』を、同年6月に『リモート』を発表。後にそれぞれ『私の奴隷になりなさい』『ご主人様と呼ばせてください』と改題のうえ文庫化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
142
サタミシュウ「SM青春小説」シリーズは、全作読んでいます。 https://www.kadokawa.co.jp/pr/b2/sm-seisyun/ 本作は、新作で完結だと思いきや、旧作の再文庫化でした。私は、以下の理由によりKADOKAWAを断罪します "o(▼皿▼メ;)o"①覆面作家サタミシュウの正体をあっさり、松久淳とバラした罪、②12年前に書かれた旧作をいかにも新作の如く出版した罪、➂同シリーズを完結させることなく強制終了した罪。本件で、KADOKAWAの社長が引責辞任したなら許しますが(苦笑) 2019/02/14
Shoji
47
今までのサタミシュウさんとは筆致がかなり違うような気がしました。つまり、面白かったです。今までのサタミシュウさんは、男のSM願望をストレートに表現しハードコア寄りでした。今回は、奥ゆかしい恋愛小説になってます。男の願望を満たすだけの物語だけでなく、大人の色恋のエッセンスも漂っています。2019/01/28
Junichi Yamaguchi
35
『青い薔薇』… 人と性は、切れないもの。 完結編という事で少しばかり寂しさを感じる。 禁欲、物欲を描く作品が多数ある中、性欲に特化した稀有なシリーズだった。。2019/01/26
おおた
5
恋をよくわからない頃に読んだらすごく嫌いだったかもしれない。良し悪しは別としてなんとなく特別なものを感じた2021/04/25
黒い森会長
4
一人の女性を、その周辺にいた男の視点から描いた連作短編集。短編の並びは過去へ向かって並んでいる。ラストの「ブルーローズ」が、この短編集のテーマを示す。青いバラとは不可能なこと、というのが花言葉。最近、希望も付け加わったらしい。家庭での悩みを抱え、病気で、幸せが望めなくなった女性が、「いろいろ」経験し、再びその幸福を見つける?お話。作者は、意識的に視点を過去と未来を行き来する。これをややこしいと見るか、テクニックと見るかにより、評価は分かれると思う。個人的には技巧的作品は好きだ。2019/03/02
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