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出版社内容情報
ここからは──残された者たちの物語を、始めよう。一人の少年が作り上げた舞台で、一人の少女が英雄となった。
〈獣〉に対抗できる黄金妖精(レプラカーン)の存在は明るみとなり、浮遊大陸群(レグル・エレ)が小さな守護者に沸く一方、38番浮遊島に侵食の足音が迫る。
「黄金妖精(レプラカーン)をしてくるよ。先輩たちには、ちと悪い気がするがね」
パニバル・ノク・カテナは、〈十一番目の獣(クロワイヤンス)〉に呑まれた39番浮遊島に立つ。
その力の限りを尽くして、〈獣〉との戦いへと臨むために。
これは作られた英雄たちの、終わりに近づく物語。
枯野 瑛[カレノ アキラ]
著・文・その他
ue[ウエ]
イラスト
内容説明
一人の少年が作り上げた舞台で、一人の少女が英雄となった。“獣”に対抗できる黄金妖精の存在は明るみとなり、浮遊大陸群が小さな守護者に沸く一方、38番浮遊島に侵食の足音が迫る。「黄金妖精をしてくるよ。先輩たちには、ちと悪い気がするがね」パニバル・ノク・カテナは、“十一番目の獣”に呑まれた39番浮遊島に立つ。その力の限りを尽くして、“獣”との戦いへと臨むために。これは作られた英雄たちの、終わりに近づく物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
48
フェオドールが作り上げた舞台で英雄となった少女。獣に対抗できる黄金妖精の存在が明るみになる一方、38番浮遊島に侵食の足音が迫る第七弾。ヴィレムとは違うアプローチで彼女たちを救おうとしたフェオドールの策もまた完璧なものではなくて、けれどもその影響は様々なところに及んでいて。コロンと共に十一番目の獣に挑むパニバルのありようや覚悟が印象的な展開でしたけど、一方で妖精たちそれぞれの思いやもう一つの切ないエピソードがあって、物語の方向性も変わりつつあるんですかね。そんな状況で再会した彼が何をもたらすのか続巻に期待。2019/01/06
まりも
40
フェオドールの邪魔によって妖精が英雄となったその後を描くシリーズ第七弾。パニバルが泣いている。パニバルが泣く姿なんて想像できなかっただけに、どうなるのだろうという不安を胸に抱きながら読み進めていったが、その不安が杞憂で終わってホッとした。ただその後のエピローグ。あれがまた不穏な空気に満ち満ちていて、やっぱりこの作品は一筋縄ではいかないなと再認識しました。パニバルのあの涙に隠された意味が深すぎる。いやもう兎に角続きが気になって仕方がない。次巻待ち遠しい限りだ。2018/12/08
かんけー
31
さてさて♪冒頭?の伏線を...おっと失礼(^_^;)表紙はラーントルク?(違ったらすみません^_^;)な7巻め(^.^)ティアットは英雄視されちゃって、びびったりとか微笑ましい♪今回の主役はパニバルとコロンかな?何事にも動じない女子パニバル!コロンの大雑把なトコと相まって良いコンビである♪黄金妖精としての立ち位置を確り弁えて、死をも恐れぬその強靭な精神は流石と。十一番目の獣との戦闘?ならぬ、融合(ネタばれ失礼)シチュでもキチンとさんwてかちゃんと伏線在るしぃ、作者上手過ぎ!フェオドールの存在感をソコ→2018/12/26
オセロ
28
Kindle Unlimitedにて。 黄金妖精の価値を示すというフェオドールの目的は達成された、彼の死と引き換えに。ティアットは英雄に祭り上げられる一方で、彼女達を憎む者達も現れて。そんな中で三九番浮遊島に巣食う十一番目の獣の討伐を通じてパニバルの内面が掘り下げられるのですが、無鉄砲で問題行動ばかり起こすけれど仲間思いの彼女はとても魅力的で。そしてあのラストが次巻にどう繋がるのか楽しみで仕方ないです。2023/10/19
真白優樹
22
妖精は英雄となり希望となり、戦う理由は露と消える。其れこそは正に、かの少年が為した成果。だが、英雄という光は世に影を生み、光を妬む影という新たな波紋を巻き起こす。静かに変わりゆく終わり損ねた世界、そこに一筋の救いの光が今は差し込む中。あの日子供だった彼女達。それぞれの道を歩み、あの日追いかけた背中を追い越し進んでいく彼女達。小さな手に剣を構え、小さな手でも彼等を追い越し進んでいく。だけど世界はまだ残酷で、遺された世界の終わりへの足は止まらず、彼の影が雨の中に踊る。 次巻も早く読みたいものである。2018/12/06