黒いピラミッド

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041074404
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

呪われたアンクが死を呼び込む……。ホラー×冒険 エンターテインメント!第25回日本ホラー小説大賞 大賞受賞作!!
そ の ピ ラ ミ ッ ド を 目 に し た 者 に は 、死 が ――
ホラー×冒険 エンターテインメント!

聖東大学のエジプト研究室で起きた殺人事件。それは、若手講師・二宮智生が犬のマスクを被り研究室に乱入、教授を鉄パイプで撲殺したのち屋上から投身自殺するという陰惨なものだった。
「黒いピラミッドが見える……あのアンクは呪われているんだ……」
二宮の最後の言葉を耳にした同期の日下美羽は、「呪われたアンク」に導かれるようにエジプトの地へ降り立つ。
持ち主が変わるたび、連鎖するように引き起こされた事件は本当にアンクのせいなのか? アンクが発掘された呪われた遺跡とは? 辿り着いた終着の地で、美羽が目にしたのは――。
文句なしの受賞! ホラー大賞最後の受賞作!

【選評より】
綾辻行人……ビジュアルイメージは迫力満点で、次々に起こる惨劇もめっぽう恐ろしい=楽しい。後段は壮大な冒険小説の趣に転ずるが、専門的な知識・情報を随所に織り込みつつも過剰にはならず、全編をスピーディに読ませてしまう。

貴志祐介……最高点を付けた。読み始めるとすぐに引き込まれた。ピラミッドやミイラ、考古学関係のディテールが圧倒的で、特に後半、舞台をエジプトに移してからは一気読みだった。

宮部みゆき……初めて読むのに懐かしく感じる王道の超古代史ホラーで、黒いピラミッドのイメージの恐ろしさも含め、「そうこなくっちゃ!」と膝を打つところがいっぱいでした。

福士 俊哉[フクシ トシヤ]
著・文・その他

内容説明

「黒いピラミッドが見える…あのアンクは呪われているんだ…」聖東大学で起きた殺人事件。犬のマスクを被り古代エジプト研究室に乱入、教授を撲殺した男の最後の言葉を耳にした専任講師の日下美羽は、「呪われたアンク」に導かれるようにエジプトの地へ降り立つ。辿り着いた砂漠の果ての呪われた遺跡で美羽が目にしたのは―。

著者等紹介

福士俊哉[フクシトシヤ]
1959年岩手県盛岡市生まれ。多摩芸術学園映画学科卒。映画の脚本家を経て、早稲田大学古代エジプト調査隊に記録班として参加。以降、エジプト考古省の発掘現場を中心に取材を続け、古代エジプトを題材とした多くのテレビ番組、展覧会などの演出を担当する。初めての小説で第25回日本ホラー小説大賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

238
毎回受賞作を楽しみにしている、日本ホラー小説大賞、今回で残念ながら単体の賞としては最後かつ初めて2作の受賞でした。まずは本書から。エジプト、ピラミッド物は大好きなので、一気読みしました。著者の古代エジプトの知識は豊富かつ正確で安心出来ますが、サハラ砂漠のざらざら感がもう少し欲しかった気がします。来年以降、本賞は横溝正史ミステリ大賞と統合されることになったようです。⇒大変残念。2018/11/13

モルク

106
最後のホラー大賞の大賞受賞作品。エジプトでの女子学生墜落死から始まり、この人が主人公かと思っていた人が次々と死んでいく。これは呪いなのか。アンクの謎を追って舞台が日本からエジプトに移る頃からペースアップし読み手をとらえこむ。そして著者はエジプト研究の専門家らしく古代エジプトや神々など知識や情報をわかりやすくは伝えてくれているので、とても読みやすい。2019/04/29

★Masako★

90
★★★+第25回ホラー大賞受賞作。「ぼぎわん~」以来数年ぶりの大賞だし、古代エジプト、ピラミッド、呪い…魅力的なワードにワクワクしながら読んだ♪聖東大古代エジプト研究室に犬のマスクを被り教授を撲殺し自殺した講師の二宮。「あのアンクは呪われている…」二宮の最後の言葉を聞いた同期の日下美羽は、手にした者を狂わすアンクを持ってエジプトへと向かう。そしてたどり着いた謎の黒いピラミッドには…。ホラー(弱め)×冒険活劇、映像が目に浮かびやすく面白かった♪ただ、短くて説明的な文章が多く、読みにくさを感じたのが残念💦2018/12/05

Akihiko @ VL

70
福士俊哉さん初読。日本ホラー小説大賞受賞作。私の中で古代エジプトと言えば"初代 遊戯王"というところに帰結する。千年アイテム、闇のゲーム、三幻神などなど。だから死霊や悪霊と言ったホラーコンテンツよりも、決闘や宝探しのようなゲーム性に期待の目を向けてしまう。だが、結果としてそれは間違いではなかった。本作はホラーを意識して読むと肩透かしを食らうかもしれない。どちらかと言えばエンタメ志向に天秤が傾いている。抜きん出たものはないかもしれないが、一定水準以上の面白さは有しており、読み物としては上々だった。2019/01/26

keroppi

69
最後の「日本ホラー小説大賞」大賞受賞作。「ぼぎわん」の次は「アンクの呪い」が襲う。主要な登場人物かと思われた人々が次から次へと死んでいくホラー全開の前半。エジプトの遺跡を探求する冒険活劇風の後半。さすが、エジプト遺跡に長年関わってきた作者だけのことはあり、どちらかと言うと古いテーマをグイグイ読ませる。全然違うけど、ふと、昔やっていたTVドラマ「恐怖のミイラ」を思い出してしまった。(知ってる人ほとんどいませんよね) さぁ、次は「祭火小夜の後悔」に進もう。2018/12/13

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