角川文庫<br> 梅もどき

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角川文庫
梅もどき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041074114
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

私の中には、天下をとった徳川家と、その敵となった豊臣家の血が流れている関ヶ原の戦いで徳川勢力に敗北した父を持ち、のちに家康の側室となり、寵臣に下賜されたお梅の方。数奇な運命に翻弄されながらも、戦国時代をしなやかに生きぬいた実在の女性の知られざる人生を描く感動作。

諸田 玲子[モロタ レイコ]
著・文・その他

内容説明

太閤秀吉の従弟で家臣であった青木勘七の一人娘・お梅。関ヶ原合戦で徳川勢に敗北し、逃亡生活を余儀なくされていた。そんな中、身を寄せていた商家で、家康の寵臣・本多弥八郎(正純)に出会う。凛々しく誠実な武士に、お梅は心惹かれてゆく。その矢先、自分が徳川家の血縁であると知り、さらに家康の側妾となる話が持ち上がる…。すべてを失いながらも自身の使命を見出し、数奇な運命に立ち向かう女性の生涯を描く感動作。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
静岡市生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業勤務を経て、翻訳・作家活動に入る。1996年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞を受賞。07年、『奸婦にあらず』で第26回新田次郎文学賞を受賞。12年、『四十八人目の忠臣』で第1回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞。18年、『今ひとたびの、和泉式部』で第10回親鸞賞を受賞。平安から江戸以降まで、幅広い題材に取り組み、新しい感覚の時代小説の書き手として注目を集める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

90
豊臣の世から徳川の世へ、歴史が大きく動いた時代を生き抜いた一人の女性の物語。男たちの武勇伝が目を引く時代ですが、その陰で父や夫を失い、ときには子の命も奪われ、お家のための道具として扱われた女性たちがたくさんいます。もちろん女性たちは人形ではなく、悩み、傷つき、自分の果たすべき役割は何かを考え、そして支え合いながら、生きる意味と喜びを見つけようとします。その強さとしなやかさ。時代に翻弄される儚さ。「お梅」と夫の側から交互に語られる構成の巧みさもあって惹きこまれたまま読み終え、最後はそっとページを閉じました。2020/03/08

ふじさん

82
初読みの作家。故葉室麟が絶賛した一冊。秀吉の徒弟で家臣だった青木勘七の一人娘・お梅と家康の寵臣・本多弥八郎(正純)の数奇で波瀾満ちた人生をお梅の視点から描いた作品。作者があとがきで書いているように、「歴史小説では、あまりにも女性が過小評価されているから、私は好んで女性を主人公にする」という思いが、この作品には良く出ている。本多正純の話は知っていたが、お梅の存在は今回初めて知った。諸田玲子のおかげだ。男だけでは、歴史は動かない、その裏には女の存在が。違った視点から歴史を振り返るきっかけを作ってくれた。 2021/11/17

優希

52
数奇な運命に立ち向かう女性の姿に胸が打たれました。関ヶ原の敗北で逃亡生活を送っていたお梅。身を寄せていた商家で出会った本多正純に出会い、惹かれあっていく様子が純粋に見えました。徳川の血縁者で家康の側女の話が出るなど、環境は複雑ですね。全てを失いつつも自分の使命に立ち向かうのがお梅の強さと言えるでしょう。2021/12/23

niisun

28
諸田玲子作品、初めてでしたが良かったです。後世の人が知る歴史とは常に勝者の歴史とは、良く言われることですが、まさに本多正純も人生の大半において輝かしい功績を残すものの、末期が謀叛の疑いで蟄居になりそのまま亡くなったため、陽の当たらない存在に。そんな正純の継室として家康から下賜された女性がいた。しかも豊臣、徳川両家に血縁がある女性が。なんとも興味をそそられる話ですが、予想以上に味わい深い物語でした。かつて仕事で江戸初期の関所のことを調べたことがありますが、家康と秀忠はとにかく反乱や謀叛に怯えていたんですね。2020/06/26

真理そら

28
本多弥八郎(正純)とお梅(梅香尼)の一種の純愛物語。諸田作品としては色っぽさが少なくサラッとしているのは本多正純というキャラのせいだろうか。「あとがき」で、家康の十余名に上る側室側妾の中に本多正純に下賜された女性がいることを知ってがぜん興味を覚えたと書かれている。相思相愛の二人が結ばれるようにと下賜するほど家康が粋な人だったとは思えないけど、まあ、それはそれとして「あとがき」で紹介されている『汚名』(杉本苑子)も読んでみよう。2019/01/26

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