出版社内容情報
三萩 せんや[ミハギ センヤ]
著・文・その他
内容説明
「これは、多分、復讐なんです」魂の宿る“まほろ本”を扱う、まほろば屋書店にやってきた新しい仲間・メイ。彼女は、“自傷”する本だった。一方、まほろば屋書店でのアルバイトに夢中のヨミは、姉・エイコから「受験勉強、ちゃんとしてるんでしょうね?」と釘を刺されてしまう。さらに、ひょんなことから“まほろ本”の存在がバレてしまい―。2冊の本を巡るドラマが交錯する、感動の書店ファンタジー第2弾!
著者等紹介
三萩せんや[ミハギセンヤ]
1985年宮城県生まれ。2014年に第7回GA文庫大賞奨励賞、第20回スニーカー大賞特別賞、第2回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞を受賞し、『神さまのいる書店まほろばの夏』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
169
シリーズ第2弾!まほろば屋書店に、新たなまほろ本メイ登場。だけど、繊細というか、ややこしいというか、訳ありすぎる。そんなメイを、自分なら、どうするか考えてしまいましたね。ヨミとサクヤの関係が天然ボケっぽくて微笑ましいね。ヨミ、気づけよ!とツッコミたい(笑)。ヨミの姉エイコの本にたいする愛情は素敵。後半は泣かされた。サヨナラは悲しいけど、お互いに想いをかなって別れるなら素敵だなと思います。自分が当事者なら、辛いかな。いや、堪えて前に進みたいですね。2019/07/23
ありす
38
シリーズ2作目。1作目より面白かったです。とても暖かく優しい気持ちになれる本。特にまほろ本のマツおばあちゃんの語りが暖かい気持ちにさせてくれました。そしてブックカバーに込められた優しさにはうるっとしました。本作では新しいまほろ本仲間・メイが加わりましたが、彼女は自傷する本。ヨミのおかげでもうしないでしょうけど。まだまだ仲間が増えるかな?それとも読者を見つけて旅立っていくかな?ヨミの恋もちょっとだけ気になるところ。次作も楽しみです。2019/10/08
優希
34
本も「自傷」するのですね。2冊の本がめぐるドラマはまさにシグナルのようでした。2024/03/30
アズマ
27
文庫版で再読です。ヨミとサクヤとの会話が甘いです。今回はエリコも結構出てきて、前作と少しイメージが変わった感じがします。メイがヨミとの関係で救われてよかったです。表紙のメイもすごく可愛いです。最後のブックカバーのシーンは何回読んでも印象的です。2018/12/05
沙耶
26
今回のまほろ本・メイは自傷する本でした。傷ついてる時に必要なのは、止めるとかではなく、寄り添ってあげることなのかなって思いました。ヨミのそばにいるともっと癒されて安心できるのかなって思いました。ヨミの姉・エイコに素敵な本の思い出あると知って1巻で読んだ時の印象とは、変わりました。3巻も早く読みたいです!2019/04/01