出版社内容情報
南都焼討──平家の業火が生む、憎しみと復讐。著者渾身の歴史小説。高貴な生まれながら、興福寺の僧兵に身を置く、範長。
興福寺を守る使命を背負う範長の従兄弟、信円。
そして、南都焼討からの復興に奔走する仏師、運慶。
時は、平家が繁栄を極める平安末期。高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに危惧をいだいていた。検非違使が来るということは、興福寺がある南都をも、平家が支配するという目論みだからだ。検非違使の南都入りを阻止するため、仲間の僧兵たちとともに、般若坂へ向かう範長。だが、検非違使らとの小競り合いが思わぬ乱戦となってしまった。激しい戦いの最中、検非違使別当を殺めた範長は、己の犯した罪の大きさをまだ知らなかった──平家が南都を火の海にし、人々を憎しみの連鎖に巻き込もうとすることを。
澤田 瞳子[サワダ トウコ]
著・文・その他
内容説明
時は、平家が繁栄を極める平安末期。高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやって来るという国検非違使別当らに危惧をいだいていた。検非違使が来るということは、興福寺がある南都をも、平家が支配するという目論みだからだ。検非違使の南都入りを阻止するため、仲間の僧兵たちとともに、般若坂へ向かう範長。だが、検非違使らとの小競り合いが思わぬ乱戦となってしまった。激しい戦いの最中、検非違使別当を殺めた範長は、己の犯した罪の大きさをまだ知らなかった―平家が南都を火の海にし、復讐の連鎖を生もうとしていることを。
著者等紹介
澤田瞳子[サワダトウコ]
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部卒、同大学院博士前期課程修了。奈良時代仏教制度及び、正倉院文書の研究に関わったのち、2010年奈良後期を舞台とした長篇『孤鷹の天』でデビューし、翌年に第17回中山義秀文学賞を受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で第32回新田次郎文学賞を受賞。16年『若冲』で第9回親鸞賞を受賞(同作は第153回直木賞の候補作にもなった)。他の著書に『火定』(第158回直木賞候補作)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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