出版社内容情報
新たなヒロインが警察小説に誕生!新鋭著者による書き下ろし採用試験を間違い、警察官となった椎名真帆は、交番勤務の優秀さからまたしても意図せず刑事課に配属されてしまった。殺人事件を担当することになった真帆の、刑事としての第一歩がはじまるが……。
山邑 圭[ヤマムラ ケイ]
著・文・その他
内容説明
警察行政職員を目指していたはずが、意図せず警察官となった椎名真帆。交通課で思わぬ優秀さを発揮した真帆の異動先は、なんと刑事課だった―。都内で、女性の刺殺体が発見された事件の捜査を担当することになった真帆は、先輩の古沢とともに現場周辺の聞き込みに向かう。被害者の関係先をあたるなかで、浮び上がる孤独な女性像。容疑者の影が見えた矢先、真帆は捜査から外れるよう命じられ…。新鋭による書き下ろし警察小説。
著者等紹介
山邑圭[ヤマムラケイ]
福島市出身。TVアニメーションの演出、教育映画監督を経て2008年『あの涙は、この碧につつまれる』(徳間書店/小島夕名義)で作家デビュー。映画の脚本も担当。日本脚本家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
187
うん!面白かったです。が、タイトルはどうなの?いいのこれで?なんと、続編が出てるそうな・・(汗)シリーズで行くのでしょう。吾妻とのコンビでもう少し読みたい。2019/12/16
utinopoti27
123
彼女はなぜ捜査から外されたのか? ヒロイン・椎名真帆が「刑事に向かない」理由が、意外な形で事件に絡んでくるミステリだ。小柄で地味、おまけに素人丸出しな反面、意外と芯は強い彼女が、個性的な同僚たちと捜査に活躍するストーリー。場面の切り替えや会話のテンポが軽快で、ほど良いミステリ要素を絡めつつ、終盤のキレとスピード感もなかなかのもの。さすが脚本家の作品はひと味違う。一方で、小さくまとまっている分、深みには欠けるが、重厚な人間ドラマで凝り固まった頭をリフレッシュするのには丁度いい作品かもしれません。おすすめ♪2019/07/28
papako
85
刑事に向かないっていうよりも、刑事になっちゃった女の子のお話。と思って読んでたら、全然違った。結局刑事になるようになってたのね。最初は真帆がいまいち好きになれないかも。と思っていましたが、吾妻と絡みだしてから楽しくなりました。父親の記憶、取り戻せるといいね。目次、ちゃんと見てから読めばよかった。次も読みます。この作家さん、パトレイバーを書かれてる。どんなのかしら。2020/04/30
タイ子
69
初読み作家さん。映画の脚本を書かれているせいか、人物や背景描写が分かり易く読み易い。タイトルの意味も読んでいくうちに納得。いや、何もドジでのろまな亀のごとく犯人を取り逃がしていつもお説教な女性刑事、て訳ではない。その逆で本人は警察の制服を着て事務職に就きたかったが、優秀なのでいつの間にやら刑事になってたという嘘のようなホントの話。殺人事件が起こり、そりの合わない相棒と喧嘩腰の捜査。彼女の過去に関係が見え隠れするあたりから面白さが増してくる。相棒が敵となるか、味方となるか。タイトル買いにしては面白く読了。2019/03/11
あっちゃん
68
主人公が普通の女の子っぽくて共感(笑)出だしから意味深な私生活だったけど、この手は一冊目だけしか使えないよね!次回はどんな感じなのかな?( ̄ー ̄)2024/06/30