出版社内容情報
関ヶ原の戦いで、もっとも人々の胸に刻まれた武将、その名は島津豊久。関ヶ原の戦いで異彩を放つ、義の星──
慶長5年、関ヶ原の戦いで退路を断たれた島津勢は、絶体絶命の窮地にあった。もはや敵陣突破のみが最後の手段となった時、その先鋒にたつ男がいた。その男の名は、島津中務大輔豊久。後に島津を救った男として語られる者の、知られざる半生が、いま明かされる。
近衛 龍春[コノエ タツハル]
著・文・その他
内容説明
関ヶ原の戦いで異彩を放つ、義の星。慶長五年、関ヶ原の戦いで退路を断たれた島津勢は、絶対絶命の窮地にあった。もはや敵陣突破のみが最後の手段となった時、その先鋒にたつ男がいた。その男の名は、島津中務大輔豊久。後に島津を救った男として語られる者の、知られざる半生が、いま明かされる。
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964年生まれ。大学卒業後、オートバイレースに没頭。通信会社勤務、フリーライターを経て『時空の覇王』で作家デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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如水
33
『軍神』家久の息子です。とうとう主役で登場かぁ〜🤔別名「妖怪首置いてけ😰」…と言うのは某漫画の名称でしたが💧まぁこの方の戦歴は凄い。戦国末期から登場してココまでの修羅場を潜り抜けてるとは😳有名なのは島津の退き口ですが、壮絶😢だけど悲観に走る事無くいつもデンっ!と構えてる生き方に感動です👍キーワードは『最大動員兵数』。この事が原因で良くも悪くも脚光を浴びる反面、振り回され最後は…🥺優秀過ぎた叔父達と父を持った息子の奮戦記。中々骨太な内容です。…と言うかいつも10倍の敵と戦ってんなぁ、島津🥶2019/04/06
onasu
22
先日読んだ、天野純希著「破天の剣」では、秀吉による島津攻めの和睦直後に島津家久が急死するまでだったので、期せずしてその後が読めました。 智将を父として、若くして佐土原島津家の当主となった豊久。豊家に仕える大名となっても、宗家に忠誠を尽くし、朝鮮、関ヶ原へも出兵を果たした一廉の人物としていいでしょう。 関ヶ原での島津勢は、積極的に参戦はせず、多大な犠牲を払って敵中突破し帰国するが、その渦中で豊久の命運も…。 宗家の両政権との駆け引きというのにも新たに興味を覚えましたが、まずはこちらを楽しめました。2019/04/10
18_y_1977
12
沖田畷の戦い、戸次川の戦い、小田原征伐、朝鮮出征。数々の苦難を乗り越えての関ヶ原の戦い、島津の退き口。よく知らなかった島津の戦いと内情がよく理解できた。豊久の働きが義弘を生かし、薩摩を生かし、幕末に繋がっていると感じた。しかし、義久にはうんざり、家久・豊久にはもっと生きて欲しかった。2019/07/19
ハッチ
12
★★★★☆島津豊久の目線から描いた歴史小説。島津家は1つと思っていたがこの豊久は当主の甥にあたり分家でもある。島津家も内紛があったり色々知らない事だらけだった。2019/04/03
hiyu
6
島津豊久が主人公ではあるが、どちらかというと外堀がありすぎてちょっと朧気であったようなそんな気がした。ラストの島津の退き口に向けていく中で長寿院盛淳らの一言一言が胸に突き刺さるものであった。2020/12/14