出版社内容情報
ついに明かされる、将軍を狙う黒幕の正体!御広敷番医師の矢切良衛は、将軍綱吉の命を永年狙ってきた敵の正体に辿りついた。だが、周到に計画され、怨念ともいう意志を数代にわたり引き継いできた敵。真相にせまった良衛に、敵の魔手が迫る!
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
御広敷番医師の矢切良衛は、将軍綱吉に供される食事の異常な味付けから、将軍の血筋を絶やそうとする存在を感じ取っていた。疑惑を追及するなか、綱吉の兄で甲府宰相の綱重の死に着目する良衛。綱重の不自然な死は、同じ敵によるものなのか。だが、状況の把握を兼ねた甲府家への医師見舞いが整った日、何者かが良衛に襲いかかる―。あらゆる手段を使い、良衛らを排除せんとする者たち。その存在が、ついに明かされる。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。歯科医師。97年に第20回小説クラブ新人賞佳作に入選しデビュー。2010年『孤闘立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
83
表御番医師診療禄「根源」12巻。お伝の方、将軍綱吉、御台所鷹司信子までも診察し根っこにたどりつけばとんでもない遠謀が・・・次巻が最終完 2021/02/24
Atsushi Kobayashi
19
うーんと、面白いのですが、なんかパターンにはめられたような気がします。だんだん水戸黄門的展開が脳裏をかすめます。2018/08/29
はかり
10
久しぶりの表御番医師シリーズ。終わりも近い。いよいよ将軍の命を狙う一味の正体が明かされる。敵も何とか秘密を糊塗しようと良衛の命を狙う。結末は次巻・最終巻へ。2019/05/28
アボガドみよ
8
「根源」という題名、読み終わってから、「なるほどね~」と実感。このシリーズを読み始める前には、このような話になるとは想像もつきませんでした。次は最終巻。2020/10/04
Totchang
8
大奥から探索が進む企み。遂に女三人の協力体制が整った様です。面白くて一気読みでした。2018/11/19