向日葵のある台所

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041072035
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あらためて家族とは何かを考えさせられる、著者渾身の問題作!麻有子(46歳)は、美術館に勤める学芸員。シングルマザーで中学二年の娘・葵がいる。東京の郊外で親子二人、平和に暮らしている。そんな折、麻有子の姉・鈴子から「母が倒れた」と電話がかかっきた。そもそも麻有子自身は、母とも姉とも折り合いが悪く、どうしても避けられない冠婚葬祭以外は極力関わらないようにしてきた。帰省など一ミリたりともしたくない。しかし、一向に聴く耳を持たない姉は、「とにかく来て」の一点張り。しかも、いつの間にか、麻有子に退院した母の世話を押しつけようとしているのだ。電話ではらちが明かなくなったため、仕方なくお見舞いに行くことに。そこから、麻有子の「家族」という檻に捕らわれるようになってきて――。あらためて家族とは何かを考えさせられる、著者渾身の問題作!

秋川 滝美[アキカワ タキミ]
著・文・その他

内容説明

学芸員の麻有子(46歳)は、東京の郊外で、中学二年生の娘・葵とともに、穏やかに暮らしていた。そんな折、麻有子の姉・鈴子から「母が倒れたので引き取って欲しい」と電話があった。母とも姉とも折り合いが悪く、極力関わらないようにしてきたのに―。姉の勝手な振る舞いにうんざりしつつも、受けざるを得なくなってしまう。「いったん引き受けて、やはり居心地が悪いと自主的に戻ってもらおう」という葵の提案のもと、絶縁状態だった母親との生活が始まった。だが、葵の知られざる一面も見えてきて―。

著者等紹介

秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、『いい加減な夜食』(アルファポリス)にて出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

154
図書館本。思春期の娘をもつシングルマザーの麻有子が介護が必要になった母親と同居しなくてはいけなくなり過去のトラウマを抱きながら心の中の蟠りを解いていく物語。中学生の葵ちゃんが一番自分を押し殺して明るく振る舞う姿が健気で良かった。2018/11/20

ででんでん

98
何でもこなせる麻有子の自己評価が低いのは、母である正恵の育て方のせい。それでも麻有子が葵と良好な関係を築いていられるのは、母と物理的に離れられたから。支配しようとする親からは、子どもはできる限り速やかに逃げなければいけないと思う。麻有子が葵を育てる際の反面教師として正恵が役立ったとしても。厳しくされて能力が(否応なしに)身についた麻有子とは正反対に育てられた鈴子のこれからも心配。私も子どもたちに「あるべき姿」を、できれば笑顔でまっとうする様子を見せられるように、これからも努力をしないといけないな。2018/12/15

94
家族との複雑な距離感がテーマ。それほど珍しいテーマでは無いけれど、これまでの秋川作品とは全く違った作風でびっくり。それにしても娘の葵ちゃんがいい娘すぎてホレてしまいそう2020/09/02

ゆみねこ

94
秋川滝美さん、初読み。14才の娘・葵と二人で暮らす麻有子に「母が倒れたので引き取って欲しい」と姉からの電話が。子供の頃から折り合いの悪かった母を、何故今このタイミングで? 家族の関係は難しい。親もまた未熟な人間であると言うことが良く分かる。葵ちゃんが良い子です♪2018/10/12

えりこんぐ🐤

83
秋川さん初読み。普段の作風を知らないので、これは重い方なのかもわからない。ただなんとなく綺麗にまとまりすぎのような気がして現実味がなく思えた。。わたしも姉妹なので、差をつけられる事が一番傷つくのはよくわかる。長い目で見たら、姉の鈴子の方が子育ての被害者かもしれない。中学生の葵が良い子すぎてびっくり(´ω`)2019/04/15

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