出版社内容情報
歴史学習の最先端は「東大流」今こそまんがで読みたい『日本の歴史』第4巻東大の入試問題や近年の歴史教育の現場で、今最も重視されているのは「歴史の大きな流れをつかむ」こと。歴史の流れがおもしろいほどよく分かる最強歴史まんが! 第4巻は「平安時代後期」。
山本 博文[ヤマモト ヒロフミ]
監修
内容説明
平安時代後期は、摂政・関白に代わって、天皇の父である上皇(院)が権力をもつ院政の時代に入る。上皇は、自由な立場で政治を行い、知行国や荘園を集める。諸国では武士団が興り、天皇の末裔の源氏と平氏が武士の棟梁として、力をつけていく。源氏や平氏は、中央に進出するようになり、やがて、保元・平治の乱を経て、平氏が権力をにぎる。本巻では、院政の時代から平氏全盛の時代までを見ていく。
目次
第1章 源氏武士団の発展
第2章 院政と平氏
第3章 栄える奥州・乱れる都
第4章 平氏の栄華
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年岡山県津山市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。現在、東京大学史料編纂所教授。文学博士。92年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書多数。NHK Eテレ「知恵泉」などテレビやラジオ番組などにも数多く出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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卯月
5
表紙:藤田香、漫画:梅屋敷ミタ。先に読んだ娘が「女の人の絵が可愛い」と言ったが、確かに女性陣みな可愛い。特に待賢門院(崇徳天皇母)。前九年合戦(1051)から安徳天皇即位(1180)まで。前九年、後三年合戦(1086)、保元の乱(1156)、平治の乱(1159)は、誰が何をしたくて起こしたか混乱するので、きっちり描いてくれて有難い。源氏は前九年の義家らへんから漠然と把握していたが、平清盛の祖父・正盛と父・忠盛が出世していく過程を見せてくれて非常に良かった。いきなり清盛が太政大臣になれたわけじゃないからね。2020/05/23
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1
前九年の戦いから後三年の戦いを経て、藤原清衡の平和への想いがよく伝わっているほか、中尊寺金色堂や毛越寺などで奥州藤原氏の三代に渡るおよそ百年の栄華が描かれています。2021/08/13
考えない人
1
保元の乱以降、歴史の主役は貴族から武士へと変わる。源氏と平氏、二大勢力がぶつかり合う。熾烈な権力争いを制したのは平氏。太政大臣に登り詰めた平清盛は朝廷を完全に掌握する。しかし清盛の横暴ぶりに反感を抱くものが増えはじめ、隆盛を極めた平家にも破滅の兆しが……。藤原氏しかり、権力を得ると調子に乗ってしまうのが人間というもの。清盛ほどの大人物でさえその例外ではないのだから権力とは恐ろしい。2020/08/14