出版社内容情報
仕事と介護に翻弄されるアラフォー長女の奮闘記!結婚十年で離婚し、老父母の暮らす実家に戻った香子。フードコーディネーターとしての新たな人生を歩み出した矢先、母・琴子に認知症の症状が現れはじめる。弟夫婦は頼りにならず、仕事と介護を両立させようと覚悟を決めるが……。
年とともに変わりゆく親子の関係を、ユーモアと人情たっぷりに描き出す!
阿川 佐和子[アガワ サワコ]
著・文・その他
内容説明
結婚十年目に離婚し、老父母の暮らす実家に戻った香子。フードコーディネーターとしての新たな人生を歩み出した矢先、母・琴子に認知症の症状が現れはじめる。弟夫婦は頼りにならず、仕事と介護を両立させようと覚悟を決めるが…。年とともに変わりゆく親子の関係を、ユーモアと人情たっぷりに描き出す!
著者等紹介
阿川佐和子[アガワサワコ]
1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。99年に檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年に刊行した新書『聞く力 心をひらく35のヒント』は170万部を突破する大ベストセラーに。14年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
188
母は呆けた、と言っていた父は突然亡くなった。弟夫婦は小さい子供を抱えて大変だから、出戻った姉の私、香子が頑張らないと。病院に連れて行って認知症の進行を遅らす薬を貰った。私も派遣とは言え、TVの料理番組の助手などしてるので大変だ。母を1人家に長時間置いとくのは無理だ。介護認定、介護サービスの利用を検討、2人共不本意なからデイサービスの利用を開始する。そんなある日弟が老人ホームの契約書を携えて…会話分主体で軽いタッチで描かれているので読み易い。笑いとちょっぴりの涙と。これからの人は読んだ方が良い。 2024/06/18
mariya926
127
自伝なのか?小説なのか?作者については「聞く力」しか読んだ事がなかったので良く分からなく、最後まで疑問に思いつつ読了。もしご本人だったとしたら、気の強さをあそこまで表現して大丈夫だったのか?気になりました。それとお嫁さんに対する態度がちょっと可哀想でした。確かにお嫁さんは計算高い感じはありますが、今の時代に望み過ぎではないかな?とお嫁さんの立場から読みました。夫と離婚しフードコディネーターとしてテレビに出て頑張っていましたが、母親の認知症や父親の急死で、バタバタしつつも自分のしたい事が見えてきます。2022/11/24
ゆみねこ
108
タイトルの素晴らしさに拍手!母・琴子と娘・香子、母親の老いと向き合うのは辛いものですが、フードコーディネーターのお仕事の話題を絡め、明るく描いてあったのが救い。お薦めです。2019/03/05
なゆ
99
琴子と香子。認知症の母親と見守る娘の暮らし。何か変だぞ?から、なだめすかして“もの忘れ外来”へ連れていき、せっかく順調な派遣のフードコーディネーターの仕事もこなさねばならない。派遣会社の社長や仕事仲間の麻有ちゃんが、すごく理解あって協力までしてくれるのは大きいな。でないと、負のスパイラルにのまれてしまうかも。最後はタイトルも絡めてうまく収まってて、琴子さんの反応にドキッとしたけどそれも覚悟してかなきゃなのね。我が母にはまだその兆候はないが、このテの本を読んでも他人事とは思えなくなってきた今日この頃である。2020/06/10
紫綺
94
琴子と香子、初期のアルツハイマー型認知症になってしまった母とバツイチ娘の奮闘記。他人事とは思われず身につまされる。こんなに辛いなら、親より先に逝きたい!2019/01/05
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