出版社内容情報
鳴神 響一[ナルカミ キョウイチ]
著・文・その他
内容説明
神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、貴重な公休日に、江の島を訪れた。だが、そこは警察車両のひしめく、殺人事件の現場になっていた。江の島弁天橋の下から他殺死体が発見されたのだ。翌日、捜査本部に呼び出された夏希は、自身が犯人から捜査の指名を受けていることを知らされる。犯人は夏希との対話を要求。さらに次の犯行予告も突きつけられた。夏希は脳科学の分析により、犯人の人物像に迫っていくが―。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年に『私が愛したサムライの娘』で第6回角川春樹小説賞を受賞しデビューする。同作で2015年に第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
123
このシリーズ第2作目です。やはり女性の心理捜査官のデートの場面から始まります。ただそのような話はやはり本流ではなくこの巻ではかなり心理学的な勉強をさせてくれます。犯人からの挑戦のような感じの対話の場面が多く登場します。警察庁の理事官もまた登場したりします。犬のドーベルマンがまた活躍するのも定番です。2019/05/27
チョコ
76
2作目。今回は夏希が誘拐されてハラハラ。バブルの頃の傷痕が今に噴出する犯罪で、なんだかとても身近に感じる流れ。しかも、江ノ島から藤沢、辻堂、茅ヶ崎、平塚と慣れ親しんだ場所でこちらも入り込みやすい。なんといってもアリシアがいい。犬を飼ったことないけれど、ワンちゃん素晴らしい!先が読める感じで、安心して読めるシリーズ。2022/09/11
papako
71
シリーズ2。真希のデートシーンから始まり江ノ島で死体が発見される。社会正義による天誅のような犯行の書き込み。しかし前作のようなSNSの使用はなく、対話の中でも違和感をいだく真希。そして被害者の繋がりが見つかると犯行の様相が一変する。幼稚な犯人に幼稚な動機、自己愛性パーソナリティ障害。なんか名前をつけてわかった気になるのは怖い相手だわ。アリシアの大活躍で何もなくてよかった。小川の意識が変化?加藤おまえもか!そして織田の真意は?続きは見かけたら。猿島の続きも読もうかしら。2019/11/11
yukision
66
シリーズ2作目の舞台は江の島で,前回同様婚活からスタート…ということは今後もこれがパターン化するのかな。1作目からそれほど時間は経ってなさそうだけど,一気に顔なじみが広がり,中でも犬嫌いだった夏希が大好きになったアリシアの活躍場面が一番の楽しみ。今回も心理学的解説部分が興味深く読めた。2021/11/17
あっちゃん
57
今回の犯人、嫌なタイプだなぁ(笑)こんなんと、コミュニケーションとらないいけないなんて、仕事とはいえ可哀想!そして、男達がお姫様を守る為に頑張る中、ヒーロー(ヒロイン?)はやっぱり…( ̄▽ ̄)2021/12/13