出版社内容情報
不気味すぎる近隣トラブルが日常を蝕んでいく――。戦慄のサスペンス。私立大学で教授を務める私が、病死した妻の葬儀を終えて帰宅した夜の10時過ぎ、自宅のインターホンが鳴った。「奥様、ご在宅でしょうか?」。インターホンのディスプレイに映る女性の姿に見覚えはなく、私が外に出たときには、女の姿は消えていた。あの女は誰だったのか。そんな思いに囚われながら、私は大学の総長選挙に深く関わっていく。やがて近所のゴミ集積場で身元不明の死体が発見され、私の身の回りで起こる不審な出来事と、混沌とした選挙戦のつながりまで見えてきて――。
前川裕[マエカワユタカ]
著・文・その他
内容説明
「奥様、ご在宅でしょうか?」妻の葬儀のあった夜、見知らぬ女が訪ねてきた。その日を境に、大学教授の私の身の回りで不穏な事件がたて続く。巻き込まれた大学総長選で怪文書が飛び出し、近所のゴミ集積場では変死体が発見されたのだ。総長選で暗躍する同僚、専任講師の美しい義妹、近所に目を光らす隣人。違和感のある知人たちの行動は奇妙につながり、不気味な出来事が私に降りかかる―。悪夢へと誘う、戦慄のサスペンス。
著者等紹介
前川裕[マエカワユタカ]
1951年東京生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院人文科学研究科(比較文学比較文化専門課程)修士課程修了。スタンフォード大学客員教授などを経て、法政大学国際文化学部教授。専門は比較文学、アメリカ文学。『クリーピー』が第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家としてデビュー。同作は2016年に映画化され、大きな話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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