角川文庫<br> 早期退職

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角川文庫
早期退職

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041068878
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

辞めるか、残るか――メーカー勤続30年、52歳課長の決断は――。辻本壮平、52歳。菓子メーカー営業課長。妻子あり、住宅ローンはほぼ完済ずみ。 ある日突然、早期退職募集が開始される。辞めるべきか、会社にとどまるか、どちらが得かで悩む辻本課長の選択は――。

荒木 源[アラキ ゲン]
著・文・その他

内容説明

ある日突然、会社で早期退職募集が始まった―。辻本壮平52歳、菓子メーカー課長。これは体のいいリストラなのか、それとも第二の人生をスタートするチャンスなのか。上乗せされる退職金、憧れだった田舎暮らしの可能性。辞めるか残るか悶々と悩む中、周りでは早々に早期退職を決断する者あり、会社にしがみつく者あり。そんな中会社を未曾有の危機が襲い―。会社で働く者の苦悩と誇りを描き出す、エンタメ小説。

著者等紹介

荒木源[アラキゲン]
1964年、京都府生まれ。東京大学文学部仏文科卒、朝日新聞社に入社。2003年『骨ん中』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小説を最初に書いた人にありがとう

107
ほぼ同世代の主人公、菓子メーカー営業課長の辻本。スタートから半分以上、早期退職を迫られた半リストラ待遇に対し鬱々と煮え切らない話が続き中弛みするものの、後半は人が変わったような展開。全体を通してサラリーマン人生の後半を過ごすヒントをもらった気もする。お荷物と思っていた若手女子社員の実態のくだり、実際の職場でも身近に起きていそうな話だと考えさせられる。2018/11/29

kei302

63
辻本壮平52歳 菓子メーカー営業課長。しょうもないヤツです。見栄っ張りなくせに小心者。だから、出遅れて、期限切れ食材使用で傾きそうな会社のため取引先お詫び行脚。あぁぁ…、これ、ヨンダコトアルヨ。倉橋の素直さ、熱意に比べる、課長の情けないこと。家庭人としてもダメダメだけど、まあ、そこはできた妻と子どもたち、平穏な家でよかった。2023/02/06

くろにゃんこ

49
52歳、会社で早期退職者の募集が始まり、肩たたきもされ...退職後の話かと思ったら退職するかを悩む話でした。その間に不正が発覚したりと色々あるのですが、周りに左右されやすい主人公ですね。後半は妙に上手く進んだりもしますが読みやすく面白かったです。2018/09/27

mr.lupin

45
ある日突然、会社で早期退職募集が始まった。辻本荘平52歳。菓子メーカーの課長である。これは体の良いリストラなのか、それても第二の人生をスタートさせるチャンスなのか。もう少し辻本が波乱万丈な人生を送るかと思っていたが、なんだか後半から会社の不正を暴く話に切り替わっていき、辻本の早期退職のウダウダした話が、会社の不正により何処かへ飛んでしまい肩透かしを喰らったような気がした。⭐⭐★★★2022/09/01

GAKU

29
初読みの作家さん。池井戸潤さんの企業小説をかる〜く、かる〜くしたような内容。特にこれといった盛り上がりもなく、終盤に急展開であっけなく終わってしまったという感じ。早期退職を促された主人公の辻本、それにしてもオロオロし過ぎだろう。 2025/04/04

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