角川文庫<br> はだれ雪〈上〉

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角川文庫
はだれ雪〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041068045
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『蜩ノ記』『川あかり』の葉室麟が描ききった、感涙必至の「忠臣蔵」!諦めず、迷わず、信じた道を一筋に――

謎の刃傷事件を起こした浅野内匠頭。
彼が密かに残した”最期の言葉”とは。
言葉を聞いた勘解由の、秘めたる想いの行方は。

直木賞作家が描く、かつてない「忠臣蔵」!
≪映画化『散り椿』に連なる扇野藩シリーズ≫

元禄十四年(1701)十一月。
若くして扇野藩の馬廻り役・中川三郎兵衛の後家となった紗英【さえ】は、江戸からやってくる永井勘解由【ながいかげゆ】という人物の接待役兼監視役を命じられた。 
勘解由は旗本であり、幕府の目付役だったが、将軍・徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預けの身になったという。

この年、江戸城内で、播州赤穂の大名・浅野内匠頭が、高家筆頭、吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きていた。浅野内匠頭は理由を問われぬまま即日切腹。だが勘解由は、老中に切腹の見合わせを進言し、また切腹の直前、襖越しにひそかに浅野内匠頭の"最後の言葉"を聞いたという。この行いが将軍、徳川綱吉の知るところとなり、機嫌を損じたのだった。

雪が舞い散る中、屋敷に到着した勘解由を迎え入れた紗英は、役目を全うしようとするが――。

身分を隠し、勘解由の元を訪れる赤穂浪士。
勘解由のやさしさに惹かれてゆく紗英。
扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。

これまでにない視点から「忠臣蔵」の世界を描き、新たな感動を呼び起こす歴史時代長編!

葉室 麟[ハムロ リン]
著・文・その他

内容説明

若くして扇野藩士の後家となった紗英は、江戸から配流されてきた旗本・永井勘解由の接待役兼監視役を命じられる。この年、江戸城内で赤穂藩主浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつける事件が起きた。勘解由は浅野の切腹直前、“最後の言葉”を聞いたという。その行いが将軍綱吉の機嫌を損ね、流罪となったのだ。だがある日、浅野家国家老大石内蔵助が密かに訪ねてくる。勘解由に惹かれていた紗英は、自らの立場との間で揺れ動く―。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞。16年『鬼神の如く黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

105
葉室麟が描く、もうひとつの忠臣蔵。武士であること、ひいては人であることを見つめ続ける流罪人、永井勘解由。預かる扇野藩では旗本である勘解由の扱いに迷い、接待役との名目で若き後家、紗英を見張り役に側に置く。二人の凛とした気の置きどころ。世の闇を知る勘解由の優しさ。詰められない距離。舞い降りる雪のように静かな想い。春の訪れを願うあまり、手のひらが湿り頁をめくりやすくする。時代ものの恋に、私は滅法弱い。2018/10/27

Smileえっちゃん

51
葉室さんということで借りてきた図書館本。忠臣蔵が背景に書かれています。浅野内匠頭の切腹前の遺言を聞いた為、扇野藩預かりとなった勘解由。接待役として仕える紗英。流罪の為、常に見張りが付くが、秘かにに訪ねてくる人たち…討ち入り後の二人が気になりながら、下巻に進みます。主人公の武士として矜持ある姿、やはり葉室さんです2020/10/08

ユメ

39
浅野内匠頭の遺言を聞き届けたことで流罪となった永井勘解由という人物を主役に据え、赤穂騒動によって人生を狂わされた男の生き様を通して、討ち入りを義とする精神と向き合う。勘解由、そして赤穂浪士たち、命のやりとりを重ねてきた男たちが、本能的な死への恐怖よりも尊ぶものがある。命を捨てることをよしとするわけではないが、死してなお貫きたい信念がある意志の強さは美しいと思う。こんな男たちに惚れたところで平穏な幸せが訪れるわけがないのだが、そう知りつつ勘解由に惹かれるのを止められない紗英の心に、いつしか寄り添っていた。2018/12/14

さよちゃん

31
「散り椿」を読んで、もう少し葉室さんの描く時代物に浸りたくて…。赤穂藩主浅野内匠頭の最期の言葉を聞いたという事で流罪となった江戸の旗本永井勘解由。その接待役兼監視役になった扇野藩士の後家となった紗英。なかなか機転が利く人で、そして勘解由もすごく好感が持てる(笑)今後の展開が楽しみ。下巻へ進みます。2018/12/15

ギンちゃん

25
若くして後家となった紗英は永井勘解由の監視役を命じられる。江戸城内で刃傷事件を起こし即日切腹となった浅野内匠頭の“最後の言葉”を聞いたとされ、流罪となった男である。勘解由の周囲ではそれぞれに思惑があり動き出していく。皆がどの道をどう進むのか、切ない予感を抱きながらこのまま下巻へ進みます。2018/12/18

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