出版社内容情報
どんな事件もおまかせあれ!私たちの武器は、この”スペシャル・ボディ”。1938年、ロサンゼルス。グラマーな美人私立探偵と、SFオタクの少女助手が、血なまぐさい不可思議な事件の数々に挑む! 型破りな謎と解決法が痛快の、キュートでエログロ満載のオカルト・ミステリ。
山本 弘[ヤマモト ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
1938年、ロサンゼルス。私立探偵エリザベス・コルトと、助手の少女クリスタルは、“特殊な身体”と知恵を駆使し、奇怪な事件の数々に立ち向かう!パルプマガジンの表紙絵そっくりな惨殺死体、幻の特撮映画上映中に消えた人々、甦る十七世紀イングランドの錬金術…。型破りな謎と解決法、全編を貫くマニアックな薀蓄に驚嘆必至の5篇を収録。物語を愛するすべての人に贈る、痛快で風変わりなミステリー!グラマーな美人私立探偵&SFオタクの少女助手が、不可思議な事件に挑む!
著者等紹介
山本弘[ヤマモトヒロシ]
1956年京都府生まれ。87年、ゲーム創作集団「グループSNE」の一員となり、作家およびゲームデザイナーとしてデビュー。ライトノベル作品を発表する。2003年、本格SF『神は沈黙せず』を上梓、『アイの物語』は吉川英治文学新人賞候補となる。『去年はいい年になるだろう』で第42回星雲賞日本長編部門(小説)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
80
読友hope兄さんからのレンタル本。いやこれ面白かった!1930年代のカリフォルニア。怪奇探偵のリジーと助手のクリスタル。オカルティックでSFでさらにノワールな臭いも。こういうのは頭カラッポにして楽しむのがいいですね。ちょっと衝撃でした。シリーズ化したら追っかけます!hope兄さんありがとう♪56冊目2018/06/26
ざるこ
56
特殊な素性の金髪美女とSFオタク少女の探偵事務所に不思議な事件が舞い込む5篇。凝りに凝っててとんでもなくおもしろい。まっぷたつの死体、ぶよぶよの何か、異形の獣とか登場するけどグロ描写はマイルド。30年代アメリカが舞台だけど、その時代設定も計算され尽くしたものだと感嘆。「軽はずみな旅行者」はSF好きにはたまらんでしょ。ブラッドベリなど錚々たる顔ぶれが予想外の形で登場。巧すぎる!錬金術や特撮などマニアックな蘊蓄もてんこ盛り。事件に絡めて解明する2人の謎も異次元的で最高!菊池秀行氏の解説も笑えて文句なしの1冊。2020/10/18
hanchyan@つまりはそういうことだ
43
読まなきゃいけない本(笑)を探してて見つけた本書。主にタイトル&表紙買いなのは我ながら否めないので少し悔しいが(笑)。んで。完全にハマった。そもそも、第一話冒頭のイディオムの3行を読んで「このはなしの結末が知りたい!」と思わないエンタメ好きがいようか⁉あと第三話の結末な。これはカッコいい!そして第五話P436。もうね、シビれる!シビれすぎて泣けました(笑)。あ、第2及び第4話もニヤリ連発で良いぞ。結局全話良いんじゃん!と、まあ、とてもとても面白かった。そして個人的にはものすごく好き。映像化希望&続編熱望。2018/05/10
きっしぃ
35
1930年代のロサンゼルス。探偵業を営むエリザベス(リジー)と、助手のクリスタル。怪奇探偵ということで、SF要素のある不思議な事件を解決する、そして二人にもそれぞれ秘密が…。昔の特撮映画、小説などに造形が深ければもっと楽しめそうだけど、これだけでも充分楽しい。ぜひ続編も出てほしい。2018/11/16
hide
17
何なんだ、この自由奔放な世界観は。山本弘だからこそ描ける、許される展開が堪らなく楽しい。これは面白い。2019/02/28
-
- 電子書籍
- 私の日本語雑記 岩波現代文庫