出版社内容情報
家の改築好き、独自の漫画術、妖怪ブーム到来秘話、そしてヨーロッパ珍道中まで!? 水木プロの住み込みアシスタントとして漫画家・水木しげるを側で見続けてきた“ぼく”が描く、水木サン秘蔵エピソード全5話!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
30
高校生エロ鬼太郎くらいから40年の弟子、ご本人の筆致そのものでまさにアシのプロ! 浮浪雲流行っているから背景一時やめるとか爆笑。御大の思いがけない気遣いが見られ、また絵画への姿勢も読め貴重な証言2017/12/02
小鈴
16
水木しげるの専属アシスタント、というよりも弟子が語るマンガです。水木先生を語る本は色々あるが、長年アシスタントしているからこそ知りえた話は興味深い。水木先生は浮浪雲を見て「背景はあまり描かんでもええんだなぁ」と語り、そこから背景をほとんど描かなくなったり、バリ島旅行後には精密な背景画を描くようになったり。水木作品を背景から語ることもできますね。2020/10/24
フロム
13
様々な元アシ漫画を読んだが、このか人のレベルは頭一つどころか頭抜けている。水木爺タッチのパロディ漫画家は数多くいるが著者はホントに別格である。シグルイと言う漫画の言葉を借りれば「模倣ではなくそのものである」絵の上手さと漫画の上手さでは決して等号では無いが、絵の上手さ図る基準として部屋の隅を見ると言うのがある。この漫画の部屋の隅を見て他の漫画を読んで欲しい。このアシスタントの拘りの凄さがよく分かるはずである。それにしても偉人と言うのは死後も多くの人を楽しませ、潤すのだなと深く感じ入った次第2017/12/09
まつじん
11
続きが読みたくなるよね〜2020/06/13
あーびん
10
水木先生のアシスタント歴40年のタッチで描かれる、水木先生の創作秘話と日常のお茶目なエピソードの数々。たまに水木先生がみせる弟子への気づかいがほほえましい。2人で行ったヨーロッパ旅行が『ゲゲゲの娘日記』でのヨーロッパ家族旅行の下見となっていたり、2冊をあわせて読むとよりおもしろい。昔のビデオカメラって大変だったんですねぇ。京極夏彦氏の解説も師弟愛が感じられてよかった。2018/02/09