出版社内容情報
どこまでもいい加減に見えて、実は知的。ユーモアの神髄、ここにあり!「ケチは美徳」「嫁いじめを復活させよ」「嫌がらせをすべし」……。斜めに、鋭く社会を見つめる文豪は、軽妙につぶやく。すすめるのは“力を抜いていい加減に生きる”こと。「明日出来ることを、今日するな」をモットーとし、「人生どうせチンチンゴミの会」と言い放ち、「男の美点は女にはわからない」とぼやく。親友・北杜夫氏との痛快な「ケチ合戦」など、全編笑いにみち、人生を気楽にしてくれるユーモアエッセイ。
遠藤 周作[エンドウ シュウサク]
著・文・その他
内容説明
「ケチは美徳」「嫁いじめを復活させよ」「嫌がらせをすべし」…。斜めに、鋭く社会を見つめる文豪は、軽妙につぶやく。すすめるのは“力を抜いていい加減に生きる”こと。「明日出来ることを、今日するな」をモットーとし、「人生どうせチンチンゴミの会」と言い放ち、「男の美点は女にはわからない」とぼやく。親友・北杜夫氏との痛快な「ケチ合戦」など、全編笑いにみち、人生を気楽にしてくれるユーモアエッセイ。
目次
人生ケチに徹すべし―後悔しながら浪費する人たち
語るにたる“気の弱い奴”―よく、その心情、理解できる人たち
亭主族の哀しみ―この小心で孤独な除け者の存在
“嫌がらせ”のすすめ―この高度な批評精神
正義漢づらをするな―自分だけが正しいとして他を裁く独善主義
自己催眠で社長になった男―空想力も使いよう
女のウソと男のウソ―女は全身全霊でウソをつく
女の執念―女優さんもキチガイ女も同じ
人生の寂莫を感じるとき―駄犬と人間が似ている話
鼻もちならぬ洋行自慢―駆け足旅行で廻ったくせに
人間の運命を変えるもの ばかにできない生理現象
ばからしい人間の集り 披露宴にみる人間の醜態
人生どうせチンチンゴミの会 わが風流の集い
人生とは退屈なり わが某月某日の記
嫁いじめを復活させよ 心にもない仏づらはもう捨てよう
人生のことを語りたい 自分の本当の顔をとりもどすとき
照れくささのない人間 その動物なみの恥ずかしさ
ケチ合戦 狐狸庵対ドクトル・マンボウ
女にはわからない男の美点 弱気な男、結構
怪談(1)幽霊屋敷探訪記
怪談(2)ウソでないホントの話
男と女の生きる道 ある献身的なメス猫の話
それでも彼女を愛す わが映画評
迷惑な話 わが乗り物談義
当たった二十年前の予言 いまだにわからぬそのカラクリ
あなたも催眠術がかけられる 人間は未来を予見できる
運命を知る知恵 合理主義ではとけぬ占い師の存在
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。リヨン大学に留学。55年『白い人』で第33回芥川賞を受賞。66年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞受賞他、数多くの文学賞を受賞。96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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