出版社内容情報
夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。お客さんは人間だけではなく、時に幽霊も……。しかし夏のある日、元芸能人で店員の海里は、「人違い」で幽霊に襲われて!? 泣けて笑って満腹になれるお料理青春小説!
内容説明
兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。人間だけではなく幽霊も常連客という不思議な店で、それなりに楽しく働いている海里だが、近頃気になる事があった。誰かの気配と視線を感じるのだ。気のせいと割り切って、後輩の李英と芝居を観に行った帰り、海里は「シネ」という言葉とともに突き飛ばされる。その犯人は、視線の主である「重い女」の幽霊、フミで…。癒し系お料理青春小説第9弾!
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
兵庫県出身。1996年「人質奇談」で講談社の第3回ホワイトハート大賞エンタテインメント小説部門の佳作を受賞しデビュー。法医学教室の監察医としての経験も生かし、監察医もののミステリも発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
314
シリーズ第9弾!なんだかんだで楽しく読めました。最後のシーンとエピローグにジーンとしちゃいました。エピローグの海里のある一言にグッときちゃいました。海里とロイドの関係はいいですね。絆をもっと深くして、喧嘩しないでほしい。この二人の喧嘩するシーンは見たくないですね。今作の出てくる料理、高野豆腐のそぼろは試してみたいです。海里は今後、どうなるか気になるし、幽霊もどんな幽霊が出てくることやら…(^^;)次作以降も楽しみます(^-^)2018/02/08
Tanaka
155
今回は登場人物がかなり少なかったね。相変わらず面白くていい2018/05/26
とし
141
最後の晩ごはん 海の花火とかき氷。人違いで幽霊に殺されかけたのに、海里さんカレーとかき氷を作って花火大会迄付き合って優しいね。2018/05/16
タイ子
119
シリーズ第9弾。今回は海里がある者の手により九死に一生を得たことで眼鏡の付喪神ロイドと親愛の情をより深めていくという内容。夏神さんの出番はキッチンのみってことで。 幽霊より怖いのは生きてる人間だとかいうけど、やっぱ怨念を抱えた幽霊は怖いぞ;でも、それを癒すのはこの世の人だからね。今回出てきた夏神さんの料理で「味噌唐揚げ」ってめっちゃ美味しそうだったので、レシピ参考に作ってみよっと。サクサク読めて後味スッキリ!2018/01/13
りゅう☆
104
誰かに見られてるような気配を感じる海里。李英と舞台鑑賞後の帰宅途中に「シネ」と言う声が聞こえ、誰かに道路に押され命の危険に。だが彼を助けた仁木はそばに誰もいなかったと言う。でも背中には手のひらの跡があって…。幽霊が登場しても、いつも明るい感じだけど今回は本格的なホラー?と思いきや人違いに拍子抜け。やはり温かくなるような展開に。海里とロイドって良好な主従関係だけど「親友」って言葉はちょっぴり恥ずかしい感じがするけど、まさにお互いがそんな存在であることがいい。高野豆腐のそぼろと味噌唐揚げはぜひ作ってみたいな。2019/08/29
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