出版社内容情報
咲 セリ［サキ セリ］
著・文・その他
内容説明
みつき、うちのこになってくれてありがとう。友人に保護されて我が家にやってきた「みつき（美しい月）」という名前の黒猫。これからはずっと一緒だよ、しあわせになろう。最期まで精一杯生きた黒猫の半年間をやさしく見守った、涙のフォトエッセイ。
目次
１月１２日 はじめての朝
１月１５日 病院へ
１月２０日 家族と一緒
２月２日 傷を噛んだ！
２月１１日 ＭＩＴＵＫＩの服
２月１７日 闘病の迷い
２月２１日 セカンドオピニオン
２月２６日 みつきのお膝
３月２９日 意外な好物
４月１１日 あまえんぼ
６月４日 急変
６月１８日 食べられるものなら
６月１９日 贈り物
６月２０日 ひとつき
６月２６日 自宅点滴
６月２８日 最期の日
７月１日 しあわせの記憶
著者等紹介
咲セリ［サキセリ］
１９７９年大阪府生まれ。エイズや白血病キャリアの猫たちと出会い「どんな命も生きているだけでかけがえがない」として、野良猫の保護や治療、里親探しなどの活動を続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃとら
56
読メで知った本、ネット以外で入手したく探していたところ猫専門書店で出会えた。保護された黒猫🐈⬛みつきは目が見えず背中には人間に薬品をかけられて出来たような酷い傷があった。他の保護猫と相性が悪く1人部屋で一年半、その後この家に引き取られてくる。見えない目はまんまるで愛くるしく傷の保護で着せられている服も可愛い。何より人懐っこく旦那さんの膝の上が大好き。腎臓も悪く長生きはできなかったが最後は幸せだったと思いたい。自分の子供への虐待死事件も後をたたない。そうなる前に保護できるところに手放して欲しいと思う。2023/06/17
瑪瑙（サードニックス)
49
動物を虐待する人は大っ嫌いだ。みつきちゃんに酷い虐待をした人も同じ目に遭えばいいのに！と思わず思ってしまった。いやいやそんなことを思ったら駄目ですよね。そういう人にはきっと天罰が下るでしょう。酷い虐待を受けたにも関わらずみつきちゃんは人懐こくてとても可愛らしい猫でした。セリさん御夫婦に大切にされてきっと幸せだった事でしょう。2019/03/12
優花 🍯ﾓｸﾞﾓｸﾞ
36
虐待と聞くだけで胸が張り裂けそうになります。黒猫のみつきちゃん、保護される前は過酷な環境だったんだろうなと想像するだけで胸が張り裂けそうです。保護されて、みつきちゃんは、 とても幸せだったと思います。辛い闘病生活だったとしても支えてくれる夫婦がいたから、みつきちゃんも懸命に生きたと思います。この本は読むと辛いです。けれど色々と考えさせられます。みつきちゃんと過ごした時間は長くなかったけれど、でも濃密な時間は過ごせたんだと思います。2019/12/10
リコリス
36
みつきちゃんのまっすぐでまんまるな瞳にこのタイトルがぴったりで涙が止まらない。「今までもこれからもみつきちゃんのようなねこちゃんが存在する」そうかも知れないと思うと苦しすぎるけれど大好きなパパさんのお膝によじのぼって短くても温かく幸せな時間を過ごすことができてよかった。一緒に暮らさなくてもできることをできるかたちで行動する。愛しいと思う気持ちを持って接することが大切なんだな。不安な時そばにいてくれた亡くなった実家の猫を思い出した。お互い寄り添いあえる存在。人も猫も生き物はみんな同じだから。2018/10/08
たまきら
34
どうしてこんなことに？とぎょっとしてしまいます。大きな真ん丸な瞳が愛らしいクロネコさんの写真ににっこりしたり、涙したり。世界には恐ろしいことや悲しいことがたくさんあるけれど、はかなくもあたたかい、小さいことかもしれないけれど胸を打つこともたくさんある。できれば後者をずっと抱きしめる人間でいたい。2019/08/05
