角川文庫<br> さぶ

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角川文庫
さぶ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041062340
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

無実の罪で島流しとなった栄二。世を恨み、意固地になった彼の心を溶かしたのは、寄場の罪人たち、そして弟分のさぶがくれた、人情のぬくもりだった……。成長、そして友情を巧みに描いた不朽の名作。

内容説明

男前で世渡り上手な栄二は、表具師として幼馴染のさぶと一緒に働いていた。しかし突然、身に覚えのない罪で、石川島送りとなる。言い分も聞き入れられず、世間に見捨てられたと心を閉ざす栄二だったが、島での護岸修理中、生き埋めとなってしまう。石垣に体の自由を奪われ次第に潮も満ちる中、死を覚悟した栄二が見たものは…。人情ものの名手が紡ぐ傑作長編に、人物一覧・注釈を追加した新装版!

著者等紹介

山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903年、山梨県生まれ。横浜市西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。29年、「少女世界」に童話や少女小説を発表する。43年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが、辞退。『樅ノ木は残った』が毎日出版文化賞に選ばれるが受賞を固辞。『青べか物語』が文藝春秋読者賞に推されたが辞退。67年2月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kumax

1
「金襴の切」事件で人足寄場に送り込まれた栄二。そこで多くの人とのふれあいで成長していく過程が実に面白い。また、この物語が現代人の人間的成長を表現したものとも言え、併せて自分自身がどれだけ人間的に成長しているかを照らし合わせる意味でも非常に読み応えがある作品だった。2019/04/21

アガル

0
心が揺さぶられる。 ①良いことも悪いこともあるけど、そこから何を学ぶかが大事。②人は一人では生きられない、気づかぬ誰かに助けられて生きている、それに気づいて感謝を伝えられるか。③赦すことの大事さ、憎しみからは何も生まれないということ。 この3つがこの本を読んで心に残ったこと。2025/01/05

ロシアンブルー1

0
「おれは思うんだども」 訥々としぼるように語られる言葉は口下手なさぶの心の内の全てを表せてはいない。でもいつの間にか、「さぶ、話を続けて」「栄二、ゆっくりさぶのはなしを聴いて」と山本周五郎の思う壺になっている。ウン十年ぶりに山本周五郎にやられた。2024/02/18

なっつ

0
やっと読みました。うんうん。友情のお話

makishi

0
★★★★・・・初の時代小説。とっつきにくく感じて、先送りにしていたのが、 言葉の一つ一つに囚われることなく、案外スラスラ読めて、 出会えてよかった。「さぶ」のような人が欲しいし、 「さぶ」のような人になりたいと思った。2019/05/31

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