出版社内容情報
尼崎に転勤してきた検事・凛々子。ある告発状をもとに捜査に乗り出すが、したたかな被疑者に翻弄されて取り調べは難航し、証拠集めに奔走する。プライベートではイケメン俳優と新たな恋の予感!?
内容説明
転勤で尼崎にやってきた検事・凛々子のもとに汚職事件の告発状が届いた。したたかな相手に取り調べは進まず、凛々子は証拠集めに奔走する。豪快な110番担当の虎子や、こてこての関西弁の青井刑事と協力して捜査を進め、上司にガサ入れの許可を求めるが、理不尽な理由で却下されてしまう。一方プライベートでは、幼馴染みの紹介で知り合った俳優と恋の予感が!?下町育ちの女検事、関西でも『正義』に向かって全力投球!
著者等紹介
阿川佐和子[アガワサワコ]
1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒、81年『朝のホットライン』のリポーターに。98年から『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)にレギュラー出演。99年檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』(集英社)で第15回講談社エッセイ賞を、2000年『ウメ子』(小学館)で第15回坪田譲治文学賞を、08年『婚約のあとで』(新潮社)で第15回島清恋愛文学賞を受賞。14年、第62回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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future4227
53
神戸地検尼崎支部に転勤になった凛々子。会話がだんだん関西弁に染まっていくあたりがリアル。だいたい関東人って関西に転勤すると関西弁になってしまうよね。関西人はどこに行っても関西弁なのに。解説に元東京地検特捜部の鬼検事と恐れられた堀田力氏を持ってくる所が心憎い。でも、この鬼検事でさえ凛々子にはメロメロのご様子。検事としても女性としても魅力ある主人公であることは間違いない。堀田さんではないが、ぜひ凛々子には素敵な恋をしてもらいたいと願うばかりである。2018/05/20
ゆきちん
36
尼崎に転勤になって、愉快な仲間が増えて、仕事に恋愛に、の検事、凛々子。面白いよ?でもさ、軽い。恋愛スキル低すぎ。結末見えすぎ。お仕事もまぁ、そうして毎日は続いていく、的ラスト。成長してる…のかな。なんか何も解決してない気がする。面白かったんだけどね?2019/08/05
タイ子
33
シリーズ4。女性検事、竹村凛々子が今回の勤務地になったのが兵庫県尼崎。コテコテの関西弁にノリ、ツッコミがどんどん東京娘の脳を刺激しながらますます正義に燃える凛々子の姿がカッコ良くて、可愛くて、たまらんです。 汚職事件に奔走するも思うように進まず、そんな時に事務官、刑事、トラキチの女性警察官がいつも背中を押して助けてくれる。いいです、いいです! 災難はいつの日か、同等の幸いをもたらしてくれる。 失敗をしても、失恋をしても前を向いて進む姿に元気をもらえます。アガワさんの本はいつも読み易くて好き。2017/10/30
HMax
27
なんと凛々子が関西弁の筆頭検事、最初は変な関西弁でボケツッコミに違和感を覚えてたのが、最後は自然とツッコミと落ちを入れる、ユウズウキカンチンから少しアバウトになり、検事としてだけではなく、人間としても大きな成長が見られます。札幌の岩上特別刑事部長、尼崎の支部長検事と大違い、岩上部長のような上司の下で数年修行を積んで、次は特捜部で巨悪と戦う凛々子が見たい。2019/04/13
bammbi
25
尼崎に転勤になり、勝手が違うところに戸惑いながらも、新しい仲間が増えたりと今回が一番面白く読めました。 次巻も楽しみ!2019/05/27