出版社内容情報
【伊坂幸太郎史上最強のエンタメ小説<殺し屋シリーズ>、『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる、待望の最新作!】
最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰!
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
書き下ろし2篇を加えた計5篇。シリーズ初の連作集!
内容説明
最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。
1 ~ 4件/全4件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
1403
伊坂幸太郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家ですが、殺し屋シリーズは初読です。300P強一気読みしました。恐妻家(実は愛妻家?)のマイホームパパと殺し屋は両立しない気もしますが、ユーモアミステリなので許します。私の恐妻家のイメージは懐かしの『ダメおやじ』https://www.youtube.com/watch?v=4t0GPFBdRwk ですが、著者は恐妻家なのでしょうか?因みに私は恐妻家ではありません(笑)2017/08/19
青乃108号
1093
あなたは恐妻家ですか?などというアンケートがもしあったとしたら、【どちらかといえばそうだ】にチェックを入れるだろう俺。この本の主役【兜】は殺し屋であるにもかかわらず恐妻家で、そんな彼と妻との日常のやりとりが何とも可笑しい。【どちらかといえばそうだ】の俺には異常に共感出来る部分が多くて。脳内で勝手に阿部寛に変換して読むとますます可笑しい。そんな【兜】がもう辞めたい今辞めたいと殺し屋稼業から足を洗おうとするのだが・・ラストは気がきいていて読後は暖かい気持ちになれる本でした。2022/10/06
うっちー
1063
これまで読んだ伊坂作品の中では一番面白かった2017/09/15
ゆのん
1047
待ちに待った伊坂の新作!長い間待った甲斐があった。グラスホッパー、マリアビートルときて今回のAX。5編から成る連作短編で最後の2編は書き下ろし。兜の筋金入りの恐妻ぶりに笑いながら読みラストは泣ける。懐かし殺し屋達の名前も出てきて感激だ。8月はアイネクライネナハトムジーク、9月には10年ぶりの長編ホワイトラビットが予定されていてまさに伊坂イヤーだな。やっぱり伊坂は最高。2017/07/28
ehirano1
1029
最初の2つで、ん?んん?んんん?なんだかいつもの伊坂さんらしさが感じられず、何度も表紙と裏表紙を見直すもやっぱり伊坂さん・・・。まあ、伊坂さんだしこのままでは終わらないだろうと思い読み続けると3つ目で爆発!一気にドはまりした後のスピード感と展開、そしてお約束の伏線回収に思わず笑みがこぼれました。引退を望みながらも今までのアサシンとしての所業と家族の無事&幸せを望むことにある種の矛盾と葛藤に直面し、それをいろいろな妥協を受け入れながら応対していく兜は哀しくもカッコよかったです、ホントカッコよかった。2024/06/15