西郷(せご)どん!上製版〈後編〉

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041059364
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2018年大河ドラマ原作小説。まったく新しい西郷隆盛の誕生!

なんという目をした男だーー。
吉之助の目を見た者は、誰もがそう呟いた。
下級武士の家に生まれた西郷吉之助(のちの隆盛)は、貧しいながらも家族やのちに大久保利通となる正助ら友に恵まれて育つ。島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢がかない、藩主となった斉彬の側仕えとなった吉之助は江戸に京都に飛び回る様になった。敬愛する斉彬の死、度重なる遠島、奄美の島で知った初めての愛。激動の幕末を駆け抜け、新たな時代をつくった男の生涯を描く。
並製版(上・中・下)と上製版(前・後編)の二種類同時刊行!

◆初出:「本の旅人」2016年2月号~2017年9月号

著者紹介
林 真理子(はやし まりこ)
1954年、山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』※1で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞。13年刊の新書『野心のすすめ』は独自の人生論が多くの共感を呼びベストセラーに。そのほか『葡萄が目にしみる』『ミカドの淑女』『聖家族のランチ』『RURIKO』『正妻慶喜と美賀子』『我らがパラダイス』、人気エッセイ“美女入門”シリーズなど、小説、エッセイ両分野で活躍中。※1 タイトルの 蓮 は正式には2点しんにょうです。

内容説明

吉之助にようやく下った赦免。しかし時代は急変、不在の間にふるさと薩摩はイギリスの砲撃を受け、国内には不穏な空気が立ち込めていた。荒ぶる長州は一気に挙兵し、幕府軍と蛤御門ではげしい戦闘を繰り広げる。吉之助は幕府側に立ち、生まれついての大将としての才能を開花させる。戦いに勝利、長州征伐を企図し勝海舟と面会した吉之助だったが、勝の提案が彼を変えようとしていた。維新に名を残す男らと議論をかさねた吉之助は、無血開城を断行する。一方、盟友・大久保一蔵は、新しい国家の設計図を作りだしていた。幼い頃から常に共にいた吉之助と一蔵。二人に別の道を歩む時が訪れたのか―。西郷のすべてがわかる、傑作小説!新しき時代、維新編!

著者等紹介

林真理子[ハヤシマリコ]
1954年、山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

199
前・後編、500P完読しました。『西郷どん!』というタイトルからも従来の偉人西郷隆盛の物語ではなく、幕末から明治維新という激動の時代に翻弄された一人の男、西郷吉之助の物語となっています。もっと書き込んでも良かったと思いますが、大河ドラマの脚本に遠慮した形になったのかも知れません。2017/12/03

chimako

105
「……あと百年たったら、答えが出るような気がします。その時の日本は父が言ったとおり、どれほどかましな国になっているでしょうか。」最後を締めくくるこの1文を噛み締める。「どんなにかましな国になりました」と言えないところが残念である。西郷の「区切りにいるものは死ななくてはならん」という考えは当時の指導者にとっては大袈裟でもなかったろう。日本の夜明けと云われる明治維新は戦国時代以来の内乱であったと改めて思う。血が流れ、人が死に、浮き出る者、沈む者、流に乗るもの、流される者。さて、この時代をどうやって生き抜くか。2018/01/31

優希

89
時代は急変していくのが感じ取れました。不穏な空気の立ち込める薩摩、荒ぶる長州、蛤御門の変。最初は幕府側にいた吉之助も、勝の影響で維新に名を連ねる男たちと議論するようになるのですね。江戸無血開城を成し遂げたのは大きな功績でしょう。幼い頃から共にいた大久保とは道を分かつものの、己の道を歩んだ吉之助はまさに英雄です。2018/06/01

修一朗

84
愛加那や糸,篤姫様と,取り巻く女たちとの交流がいい。政局に奔走する場面以外での西郷像は大河ドラマでもたっぷりと描かれるに違いない。彼が関わった明治維新の史実の書き込みを控え,彼が一橋候や大久保一蔵に感じた違和感を描いて史観の違いを浮き彫りにしていく視点が新鮮だった。維新後憂国の人になり果ててしまった西郷の絶望感はいかばかりか。振れ幅がばかでかい人物なので,全部描ききってしまうのは難しいだろうと思う。2018年度の大河ドラマは腰を据えてみるつもり,鈴木亮平さんは結構イメージ通りだと思う。2017/12/29

大福

83
今日から大河ドラマがスタートするので読了出来て良かった。西郷隆盛がとても魅力的に書かれていて、その西郷の魅力にひかれた女性たちが素敵でした。陰で支える女性の芯の強さはいつの時代も変わらない。このストーリーがどんな風にドラマになるのか楽しみです。2018/01/07

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