角川文庫<br> 三人娘―手蹟指南所「薫風堂」

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角川文庫
三人娘―手蹟指南所「薫風堂」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041057551
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

信じ合う心が、二人の絆を深める。大反響シリーズ、第二弾。初午の時期を迎え、「薫風堂」に新しい手習子がやってきた。四カ所の寺子屋に断られたほどの悪童を、師匠の雁野直春は、引き受ける決心をする。一方、端午の節句が迫ったある日、二人の武家娘が直春を訪ねてきた。ノブと菜実は、幼馴染みの美雪が想いを寄せる直春を、ひと目見ようとやってきたのだ。だが菜実は、誠実な直春に只ならぬ関心を寄せるのだった──。著者の新たな代表シリーズ第二弾。


野口 卓[ノグチ タク]
1944年、徳島生まれ。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年「軍鶏侍」で時代小説デビュー。書き下ろしの同作は、歴史時代作家クラブ新人賞を受賞するなど、圧倒的な評価を得る。

内容説明

初午の時期を迎え、「薫風堂」に新しい手習子がやってきた。四カ所の寺子屋に断られたほどの悪童を、師匠の雁野直春は、引き受ける決心をする。一方、端午の節句が過ぎてほどなく、二人の武家娘が直春を訪ねてきた。ノブと菜実は、幼馴染の美雪が想いを寄せる直春を、ひと目見ようとやってきたのだ。だが菜実は、誠実な直春に只ならぬ関心を寄せるのだった―。静かな感動が心に広がる、著者の新たな代表シリーズ第二弾。

著者等紹介

野口卓[ノグチタク]
1944年、徳島市生まれ。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年『軍鶏侍』で時代小説デビュー。12年、同作で第1回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baba

33
シリーズ2作目。他の寺小屋から尻が4度もきた儀助、メリハリの太一、ひふみ、文代、美代子と子どもたちの個性あふれる描写が微笑ましく、成長が楽しみ。それに比べ指南所師匠直治と美雪をめぐる三人娘の嫉妬や思惑は繰り返され少々うんざり。初心な直治と世間知らずな娘とは言えもっと爽やかに指南所を描いて欲しい。儀助が楽しみ。2017/08/11

ベルるるる

31
美雪たち三人娘にちょっとウンザリ。手習い所の子供達がかわいいのが救い。2018/11/20

タツ フカガワ

15
三人娘のうちのひとり、菜実に翻弄されるうぶな直春。恐るべし16歳。表題作以降、手蹟指南所「薫風堂」は恋愛指南所と化したようでしたが、お梅が語る隠居忠兵衛との出会いがラストを締めました。よかったよかった。2019/05/25

marsa

13
シリーズ2作目。薫風堂は順調だし直春と美雪の恋も美雪の幼なじみに引っかき回されながらも雨降って地固まるという感じに収まってよかった。今回は父親の横槍があまり入らなかったので安心して読んでいられた。教えるという事はホントに難しいと思うのだが直春のように自然体でいられたら生徒も幸せだと思う。正に天職。これからも続けていける事を祈りつつ次巻を楽しみにしている。2017/07/08

qoop

11
シリーズ2冊目。主人公の長所を書いて魅力を伝えた前巻に対し、至らない点に焦点を当てて人間味を訴えるかのような本巻。爽やかで裏表のない好青年の、発展途上でオタオタする姿は微笑みを誘う。そんな主人公が教え子と信頼関係を結ぶ描写は、子供と共に成長していく様子をよく写していて面白い。脇を固める登場人物たちの意外な一面や来し方なども見えてきて、物語に一層の厚みが感じられた。次巻にも期待。2017/06/04

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