出版社内容情報
2009年9月、スウェーデンの警備会社の屋上にヘリコプターで降り立ち、5億円を奪った4人組。年齢も国籍もバラバラの彼らは、いかにして計画し、実行にうつしたのか!?
内容説明
2008年12月、スウェーデンのストックホルム近郊の森で暮らす老人のもとを、2人の男が訪ねた。そして、のちに「史上もっとも華麗で大胆な銀行強盗」と称されることになる犯罪計画が動き出した。標的は、世界最大の警備会社“G4S”の現金保管庫。年齢も国籍もバラバラの男4人は、ビルの屋上に降りたつという、奇想天外な計画を実行に移す。だが、計画は思わぬ方向へ―!2009年に起こった強盗事件の真相を暴く問題作。
著者等紹介
ボニエ,ヨナス[ボニエ,ヨナス] [Bonnier,Jonas]
1963年生まれ。小説家・脚本家・ジャーナリスト。88年の小説家デビュー以来、7作の長編を出版。2008年から2014年まで、スウェーデンに本社を置き、15カ国で事業を展開する国際メディア企業“ボニエ・グループ”のCEOを務める。妻と2人の子どもとともに米国フロリダ州マイアミに暮らす
山北めぐみ[ヤマキタメグミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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沙織
8
スウェーデンで実際に起きた強盗事件を題材にしたミステリ小説。決行日までは少し長く感じるけど、ヘリコプターを降りてからはドラマを見ているような臨場感❗実はマクドナルド好きだったり、イクメンだったり、仕事には真面目な青年だったり、何故か憎めない犯人達。最後はまさかの大どんでん返し❗それにしてもスウェーデンは女性幹部が多いですね。努力次第で出世出来るのは羨ましい気がします。2019/01/03
ケイジ
6
強盗団が現金強奪の計画を立てるのですが、次々と思いもよらないハプニングが起こります。成功するのか失敗するのか、ハラハラして読みふけりました。おすすめです。2017/10/24
Maskatsu nakamura
1
実話も元に描かれた作品。 現代ならではの犯罪手口、並びに誰も 想像することができない犯行によって 銀行強盗が行われる。 一分一秒を争う中、駆け引き、焦り その混合する中での強盗事件だが 計画、準備がもたらしたことによる 漏れが生じる。緊迫した状況の 中での広がりを楽しめると思う。2018/02/15
トウリン
0
映画にするとしたらシリアスなクライムものよりもコメディ系の方が良いんじゃないかな、と思った。なんか、頭悪いなぁ……みたいな。市民を人質に取れるから撃墜されんだろう、だから街中でヘリ飛ばしてやるぜとかいう考え込みでヘリ使ったなら、まだカッコ良かったけどな。浅はかな連中が集まって起こした派手だけど詰めの甘い犯罪、という感じだった。サミとか、守るべき妻子いながら犯罪に対して欠片も罪悪感なさそうなのが、なんとも。2023/09/11
うたまる
0
「この強盗には、どんなハリウッドのプロデューサーも、想像力を刺激されずにはいられないだろう」(タイムズ紙)……2009年スウェーデンで起こった大胆不敵な現金強奪事件を描く実録小説。ヘリコプターを使用したこの劇場型犯罪は、さながらルパン三世そのもの。そして現実にルパン的な犯罪を成功させるには、多くの下準備と協力者が必要なのだという当たり前を教えてくれる。唯一、犯人たちの人間模様や犯行の詳細が良かっただけに盗んだ金の行き先に迫れなかったのは残念。もう出所したはずの犯人たちはちゃんと分け前を手にしたのだろうか。2022/05/12