出版社内容情報
少年探偵と、宿敵である怪盗のバトルがいま始まる! 痛快ミステリ活劇。戦後間もない日本。孤児の瑞樹はひょんなことから探偵・九条響太郎探偵の助手を務めることになる。凶悪な事件を引き起こす謎の強盗集団、怪盗不思議紳士の追跡に協力することになった矢先、衝撃的な事件が起きる!
我孫子 武丸[アビコ タケマル]
著・文・その他
内容説明
終戦間もない日本。戦災孤児の草野瑞樹は、ある事件をきっかけに探偵の九条響太郎の助手になる。警察にも頼りにされる名探偵・九条響太郎は、「不思議紳士」と名乗る、神出鬼没で変幻自在の怪盗とは宿敵同士で、数々の対決は伝説であった。戦時中鳴りを潜めていた不思議紳士の仕業と思われる強盗殺人事件が久しぶりに発生するが、調査の最中、探偵は爆殺されてしまう。悲しみと怒りにうち震えながらも瑞樹は虎視耽々と機を狙っていた。百戦錬磨の怪盗を相手に、少年の孤独な闘いが、幕開ける―!!
著者等紹介
我孫子武丸[アビコタケマル]
1962年、兵庫県生まれ。新本格推理の担い手の一人として、89年『8の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
91
読み終わってから表紙を見れば納得しましたが、予想外の展開が序盤から・・・。その時代ならではのトリックなんかが出てきますが面白かったです。2018/04/15
takaC
87
やっぱりそう終わるしかないよな。「終わり」にして「始まり」という感じの物語だった。2018/07/24
九月猫
63
探偵と探偵助手、そして怪盗の物語。……と言いたいところだけど、んー、タイトルなのに怪盗成分はイマイチ。でも最後に おおー!となったので文句はありませぬ。関智一さんのヘロQ舞台の脚本からの小説というのは、発売前にカドブンのインタビューで知っていたけど、読んでみるとあまり舞台感なく、逆にどんな風に舞台で演じられていたのか興味が。舞台では大正時代だったとか。この終り方、続編ありかしら?あるといいなぁ。おもしろかった。2018/05/02
さっこ
53
終戦後の日本、戦災孤児の瑞樹は名探偵「九条響太郎」の弟子となる。対する相手は怪盗「不思議紳士」ということで、明智探偵と小林少年VS怪人二十面相を彷彿させる作品。GHQや華族など当時の日本も上手く盛り込まれていて楽しかった。登場人物も魅力的なので結末に安心しました。軽い感じではあるけれど読み応えありました。2020/01/02
takaC
53
不思議紳士の冒険の始まり。2018/09/11