山の霊異記―ケルンは語らず

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041057315
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

山岳怪談の第一人者が臨場感たっぷりにつづる山の不思議譚山男を死に誘ったのは、怪異なのか、山の怒りなのか、それとも自身への過信なのか……

山でしか起こり得ない人と人の出会い、生きる者と死者の思いをつなぐもの――。恐ろしくも心ゆさぶる山の怪異。

冬の雪山で、小さな避難小屋の静寂を破るけたたましいノックの音と叫び声。だが、その意味を理解した瞬間、恐怖が襲いかかる「雪山の叫び」。雪の大汝山で下着一枚という異様な姿で発見された男性の遭難遺体。残された日記の最終ページに戦慄する「最後の日記」。数々の奇跡的な生還を遂げ、”おれは不死身なんだ”とうそぶく男が屏風岩の登攀で陥った危機――彼の本音が哀切な「不死身の男」他、山の怪異を自然の風景描写を織り交ぜながらつづる21篇を収録。現実と地続きでありながらも、異界としての山の風景と霊気を堪能できる、山岳怪談の決定版。


安曇 潤平[アズミ ジュンペイ]
著・文・その他

内容説明

現実と地続きでありながらも、異界としての山の風景と霊気を堪能できる、山岳怪談の決定版。冬の雪山で、小さな避難小屋の静寂を破るけたたましいノックの音と叫び声。だが、その意味を理解した瞬間、恐怖が襲いかかる「雪山の叫び」。雪の大汝山で下着一枚という異様な姿で発見された男性の遭難遺体。残された手帳の最終ページに戦慄する「最後の日記」。数々の奇跡的な生還を遂げ、“俺は不死身なんだ”とうそぶく男が屏風岩の登攀後に陥った危機―彼の本音が哀切な「不死身の男」など、山の怪異を自然の風景描写を織り交ぜながらつづる21篇を収録。

著者等紹介

安曇潤平[アズミジュンペイ]
1958年、東京都生まれ。99年、くも膜下出血を発症するも奇跡的に回復。リハビリを兼ねてウェブサイト「北アルプスの風」を主宰し、サイト内にて怪談作品を発表。テレビなどにも出演し、山の怪談の第一人者として、活動の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

68
山の怪談というよりは、幻想的な話が多い。それも安曇さんの紀行的な要素が強い。「綱引き」「不死身の男」「ブランコ」がよかった。たったひとりのテントの中、シンとした静けさ、荒れて快復しない天候、聞こえるはずのない音.声、いるはずもない人、金縛りの中見えたもの。山にはやっぱり何かある。2018/07/31

かおりんご

31
ホラー。今回は、ホラーというよりなんだか不思議な話が多かった。亡くなったおばあさんに頼まれて、フィルムを写真屋さんに出す話は、ほんわかした気持ちになれた。山は、不思議なことを引き起こしやすいのかな。2021/06/15

ネムコ

31
私が安曇さんを知ったのは、今出てる本がほとんど出た後でしたので、図書館や古本屋で読んでしまいました。久々の新刊でしたので、応援の意味も込めて買いました。読んでるのは通勤電車の中なのに、土の道の感触や、低い山の頂上に吹く風や、満天の星空を追体験できます。山に登りたくなります。えっ、怖い話? う~ん、このくらいの不思議は、山なら不思議じゃないって思うから、切なくはあっても怖くはないかな。また、次の本待ってますv2018/04/22

ネムコ

28
山登り系の素敵なエッセイを読んだので、まだ山から下りたくなくて、こちらの本を再読。怖い本のコーナーに置かれている本書ですが、正体は上質な登山エッセイです。自分も一緒に登っている気分になります。2019/10/02

澤水月

26
大病をされたあと、山怪ブーム以前からの「ザ・山の怪談」から風合いがかなり変わり今は山を題材とした幻想譚に。時折怪奇がない紀行もあった。登山用語をある程度知っていないと分からない部分も多々あり編集部で註を入れてもいいかも2018/03/11

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