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虚談

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041057223
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ああ。取り返しがつかない――。現実と虚構をめぐる謎(ミステリー)!元デザイナーで小説家の「僕」は、知人友人からよく相談を受ける。

「ナッちゃんはそういうの駄目な口やろ」と笑いながら、デザイン学校時代の年上の同輩、御木さんは奇妙な話を始めた。
13歳のとき山崩れで死んだ妹が、年老い、中学の制服を着て、仕事先と自宅に現れたというのだ。
だが彼の話には、僕の記憶と食い違いがあり――。(「クラス」)

この現実と価値観を揺るがす、全9篇の連作集。

京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
著・文・その他

内容説明

元デザイナーで小説家の「僕」は、知人友人からよく相談を受ける。「ナッちゃんはそういうの駄目な口やろ」と笑いながら、デザイン学校時代の年上の同輩、御木さんは奇妙な話を始めた。十三歳のときに山崩れで死んだ妹が、年老い、中学の制服を着て、仕事先と自宅に現れたというのだ。だが彼の話には、僕の記憶と食い違いがあり―(「クラス」)。この現実と価値観を揺るがす、全9篇の連作集。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、妖怪小説『姑獲鳥の夏』で小説家デビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどにより平成28年遠野文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

239
京極夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、京極夏彦らしい虚談的幽霊譚連作短編集でした。全て嘘の話ですが、ディテールの詳細まで拘っているので、妙にリアリティがあります。オススメは『クラス』&『リアル』です。2018/03/26

紅はこべ

152
怪談を語るのに、嘘だとか、信じるも信じないもあなた次第みたいなこと言うのは、興醒めな気がする。女の幽霊が出るのが殆ど台所というのは何なんだ。「シノビ」で寒川さんが本題に入る前に、忍者について蘊蓄を披露し合うのが京極さんらしい。友人の話と前置する時は、大抵その人自身の話というのは、周知の事実。怖かったのは「クラス」だな。語り手や聞き手がみんなおかしい。「ムエン」の人の目的は何?2018/08/25

ケイ

147
半ばまでいってから、ようやくタイトルの意味がすとんと腑に落ちる。すらすら読めるし、嫌味がないのだが、私が京極先生に求めるものとはちと違う。「関口くん、不思議なものなどないのだよ」というスタンスが好きで、妖しの世界に片足踏み入れたくはないのだよなあ、嘘だとしても。2018/05/07

takaC

133
どこまでが嘘でどこからが真実なんだろう。いや、そもそもそんな区別に意味があるのだろうか。2018/06/12

nuit@積読消化中

125
タイトルの通り虚談?!どこまでが現実でどこが嘘か?いや、全てが嘘かもしれないし、実話かもしれない。でもそんなのはどうでもよいほど引きこまれるお話ばかり。京極さんらしい淡々とした会話のやり取りや一人称語りが私は好きです。2018/04/24

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