出版社内容情報
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凡庸を嫌い、「上品」を好むデザイナーの僕。正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて――。(「アメリカ人の王様」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った傑作短編集。
内容説明
凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。何もかも自分と正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて―。(「アメリカ人の王様」)サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが…。(「魚のヒレ」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った、妙味あふれる傑作短篇集。
著者等紹介
坂木司[サカキツカサ]
1969年東京都生まれ。2002年『青空の卵』で“覆面作家”としてデビュー。13年『和菓子のアン』で第2回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
205
初読み作家さんの豚肉絡みの短編集。肉にまつわる小説って私にはとても新しい感じで良かったです。主人公が全員男というのも良かったです。学生、社会人等年齢も様々の主人公の心情を巧く書いていて違和感がないと思いました。1作目『武闘派の爪先』はあんまり好きな感じではなかったですが他の作品はどれも良かったです。『アメリカ人の王様』は不覚にも泣きそうでした。肉の脂身の表現が巧くて、胃もたれするかと思いました。2017/12/09
ゆのん
142
私は美味しそうな食べ物が出る本が大好きなので本作も文庫化を待っていたのだが(「和菓子のアン」だってすごく美味しそう)読んでビックリ!6つの短編になっているのだがどの料理も「まずそう」。好きだったモノまで「うわぁ。食べたくない~」となる。そしてもう一つ。主人公が全て「男性」女性の立場で読んでも面白かった。特に「アメリカ人の王様」「肩の荷(+9)」はとても面白かった。「ほんの一部」はちょっと苦手。しかし、よくここまでまずそうに書いたなぁとある意味感心してしまった。2017/10/10
sayan
125
様々な肉欲溢れ、しずる感満載だが、クセは非常に強く、もはや嗜好品レベルな短編集。部位別を示した表紙画はあたかもレストランのメニューのようで、自ずと「美味しそう」な料理と人情噺を期待する。が、実際は予想のはるか斜め上を行く「肉欲」に塗れた展開と、インパクトある形容詞に、読者を「大きく」選ぶ。時々、平山夢明「ダイナ―」を彷彿するが、登場人物の描写には大きく差があり。さて、本書、個人的には、トンカツを食しながら展開する婿と義父の物語「アメリカ人の王様」が、食事シーンの不快感に反比例する読後感の良さで印象に残る。2021/04/19
相田うえお
124
★★★☆☆19050 ①当方、レバと豚足は苦手〜!②やはり西方面の人には東側の料理は色も味も濃いのかな?③ん?花の名前の肉?なんだろ?馬の桜肉か?あらら、豚バラ肉だとぉ!薔薇というより馬鹿だ。。④ゴムみたいな肉も好き!温かいいい話だ〜⑤●豚ヒレ肉、豚にも魚同様ヒレがある!わけないか〜●丁寧語は『お』を付けるが、丁寧じゃなくても「ご飯、かわり」とは言わない。やはり「ご飯、おかわり!」だ。●かやくご飯は爆発するのか。●早起きはサーモンの得だって。あはは。⑥生ハムから凄い話になりました。※特に③④が好みでした。2019/06/02
ゴンゾウ@新潮部
111
表紙のイラストに惹かれて手にとりました。 美味しい肉料理が満載のグルメ小説を想像していたが、良い意味で裏切られました。肉料理を絶賛しているだけでなく、嫌いな人の視点も描かれていて確かにと納得。肉を話題にしているが、あくまでもサイドディッシュで 描かれているのは人間。美味しくいただきました。【カドフェス 2018】2018/08/25