角川文庫<br> マルクスを再読する―主要著作の現代的意義

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角川文庫
マルクスを再読する―主要著作の現代的意義

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041053683
  • NDC分類 309.3
  • Cコード C0130

出版社内容情報

「<帝国>以後の時代」を考えるには、マルクスを再読する必要がある。資本主義国家が外部から収奪できなくなったとき、いったい資本主義はどうなるのか? 
この問題意識から、日本を代表するマルクス研究者が主要著作を読み解いた講義録。

「グローバリゼーションが社会を上位均衡化させる」は、幻想だった。
実際に起こったのは中産階級の崩壊であり、下位均衡化(下の方で貧しくなる事)でしかなかった。
「<帝国>以後の時代」を考えるには、資本主義後の世界を考えたマルクスを再読する必要がある。

ネグリの帝国論とその課題から入り、アルチュセールからスピノザの思想を押さえたうえで、マルクスの主要著作を、「代議制民主主義が世界に普及している現在において、あえて近代市民社会を批判する」という視点から解題していく。
この挑戦、刺激的な読み解きは、資本主義が支配する世界以外を考えられない私たちの頭を解き放つ。
そして、まるで“中世かポスト現代か”というような、ナショナリズムや民族主義、原理主義が氾濫する現代社会を切り拓き、新しい世界を展望するきっかけとなるだろう。

文庫版まえがき

第一部 現代思想と<マルクス>
 一章 アントニオ・ネグリの「帝国」の概念
 二章 アルチュセール・ショック
 三章 スピノザ革命

第二部 <マルクス>の著作を再読する
 四章 現代社会とマルクス
 五章 共産主義社会とは何か--『経済学・哲学草稿』の類的本質
 六章 唯物論とは何か--フォイエルバッハテーゼの一一番
 七章 たえざる運動としての共産主義--『ドイツ・イデオロギー』
 八章 構成された価値と労働運動--『哲学の貧困』
 九章 共産主義の亡霊と『共産党宣言』
 一〇章 国家の解体--フランス三部作
 一一章 オリエンタリズム
 一二章 方法の問題--『資本論』と『経済学批判要綱』
 一三章 社会運動とマルクス

あとがき
文庫版あとがき
解説 佐藤優

文庫版まえがき

第一部 現代思想と<マルクス>
 一章 アントニオ・ネグリの「帝国」の概念
 二章 アルチュセール・ショック
 三章 スピノザ革命

第二部 <マルクス>の著作を再読する
 四章 現代社会とマルクス
 五章 共産主義社会とは何か--『経済学・哲学草稿』の類的本質
 六章 唯物論とは何か--フォイエルバッハテーゼの一一番
 七章 たえざる運動としての共産主義--『ドイツ・イデオロギー』
 八章 構成された価値と労働運動--『哲学の貧困』
 九章 共産主義の亡霊と『共産党宣言』
 一〇章 国家の解体--フランス三部作
 一一章 オリエンタリズム
 一二章 方法の問題--『資本論』と『経済学批判要綱』
 一三章 社会運動とマルクス

あとがき
文庫版あとがき
解説 佐藤優

的場 昭弘[マトバ アキヒロ]
1952年、宮崎県生まれ。神奈川大学経済学部定員外教授。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。著書に『超訳「資本論」』全3巻(祥伝社新書)、『一週間de資本論』(NHK出版)、『マルクスだったらこう考える』『ネオ共産主義論』(光文社新書)、『未完のマルクス』(平凡社)、『マルクスに誘われて』(亜紀書房)、訳書にカール・マルクス『新訳 共産党宣言』(作品社)ほか多数。

内容説明

資本主義国家が外部から収奪できなくなったとき、資本主義はどうなるのか?この問題意識から、日本を代表するマルクス研究者が主要著作を読み解いた講義録。「グローバリゼーションが社会を上位均衡化させる」は、幻想だった。実際に起こったのは中産階級の崩壊であり、下位均衡化(下の方で貧しくなる事)だ。「“帝国”以後の時代」を考えるには、資本主義後の世界を考えたマルクスを再読する必要がある。

目次

第1部 現代思想と“マルクス”(アントニオ・ネグリの「帝国」の概念;アルチュセール・ショック;スピノザ革命)
第2部 “マルクス”の著作を再読する(現代社会とマルクス;共産主義社会とは何か―『経済学・哲学草稿』の類的本質;唯物論とは何か―フォイエルバッハテーゼの一一番;たえざる運動としての共産主義―『ドイツ・イデオロギー』;構成された価値と労働運動―『哲学の貧困』)

著者等紹介

的場昭弘[マトバアキヒロ]
1952年、宮崎県生まれ。経済学博士。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro sata

25
マルクスの勉強の続き。うん、この本は結構面白いですね。的場さんが本気で運動について考えているので、最初の方の説明的なトーンからだんだん興奮した調子になってくるのが魅力的。また、継続的に勉強している身としては、あとがきに、これから学ぶ人に向けてのガイドラインをひいてくれているのが嬉しい。2022/11/26

荒野の狼

7
マルクス研究者の的場昭弘著の2005年に刊行された本を2017年に文庫化にあたり加筆・修正を加えた全13章からなる本。第5-12章がマルクスの著作のポイントをわかりやすく解説しており、マルクスの思想の概要がわかり優れている。第1-4章と13章は、現代思想・社会にマルクスの考えたかをどう生かしていくかといったことなので、マルクスをある程度知ってからでないと理解はしにくい。よって本書は、まず第5-12章のマルクスの著作を解説する部分から読むことを薦める。2017/06/11

koke

6
ネグリ、アルチュセール、スピノザを手がかりにマルクスを再読する。各著作のオーソドックスな紹介だと思っていたら違った。そもそもオーソドックスな紹介って何?というくらい可能な読みの幅が広い。色々学んだが、気になったのは共同性についての捉え方。スピノザを援用しているが説明になっているか微妙。佐藤優が解説者だし神学寄りに思える。利己的遺伝子説も例に出しているが、群選択説と混同していないか。本来的とか本能とか、怪しい言葉でごまかさずに共同性を語れるか。そこが難しい。このあたりはヘーゲルに分があるかも。2022/03/12

Ex libris 毒餃子

6
ネグリ・ハートの『帝国』を受けての講義録。マルクスの思想を再確認できた。スピノザ読むか。2019/09/07

ふたし

5
私自身は、マルクスはまだ終わっていない、ほかの読み方がある、と思っているが、それを証明するかのような書物。ただし、時代に即して読むと、ご都合主義の読み方になりかねないが、本書はその手前で留まっている。2023/06/20

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