失われた地図

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041053669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

直木賞受賞第一作! “恩田ワールド”全開のエンターテインメント長編錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木・・・・・・。
日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。
かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇る。
鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う“力”を持っていた。
彼女と同じ一族の遼平もまた、同じ力を有した存在だった。
愛し合い結婚した二人だが、息子、俊平を産んだことから運命の歯車は狂いはじめ・・・・・・。

――新時代の到来は、闇か、光か。

恩田 陸[オンダ リク]

内容説明

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始め―。新時代の到来は、闇か、光か。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。91年、第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、『六番目の小夜子』でデビュー。2005年、『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞受賞。06年、『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門賞受賞。07年、『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞受賞。17年、『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

359
恩田陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。今朝、地下鉄の中で本書を読んでいると、目の前に座っていた賢そうな男子中学生が「蜜蜂と遠雷」を読んでいました。応援したくなるような微笑ましい光景でした。本書ですが「蜜蜂と遠雷」とは、かなり趣の異なる幻想連作短編集でした。旧日本軍の亡霊(グンカ;軍靴?or軍歌)が跋扈する物語、個人的には嫌いではないですが、一般受けはしないような気がします。恩田陸は右翼なのかなぁ?本書の感想登録で記念の1,000件達成です。2017/03/06

ナイスネイチャ

222
図書館本。「蜜蜂と遠雷」とは全然違う雰囲気。旧軍部に現れるゲンカという怨念を閉じ込めようとする男女。何だか不思議な世界観で終始読了。2017/04/01

だんじろー

212
「蜜蜂と遠雷」で煮詰まってる合間に、思いっきり息抜きで書かれたようなノリの痛快ファンタジー。難しいことは一切考えずに、がしがし読むのに向いてますね。2017/05/14

星落秋風五丈原

202
えーなんとも気になる所で終わってしまったではないですか。これで終わり?装丁凝ってますね。波動砲が出て来るあたりが時代を感じさせますなぁ。2017/03/13

風眠

192
これは反戦小説だと思う。恩田流「一切説明の無いSF設定」ではあるが、時代の移ろいとともに、戦争を体験した人が減り、かつて戦場となった土地も様変わりし、今ある平和が当たり前で、戦争という言葉は分かっていても、その哀しみや恐ろしさ、愚かしさを実感できていない私たちへの警鐘。ラスト、少年が「グンカ」と両親に向かって神のような満面の笑みを浮かべる。ここで物語は終わっている。これは、あえて書かずに終わらせた作家の意図なのではないかと思う。この国の未来は、私たちの自覚と責任にかかっていますよ、と突き付けられたような。2017/09/08

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