感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
159
怪人二十面相と黒蜥蜴の二本立て。乱歩Rという連続テレビドラマの企画の題材となった物語の文庫への収納。解説:東雅夫。黒蜥蜴は久々に読んでも痛快。ルパンという言葉が文章にもあるように、ルパンの日本版。怪人二十面相もなかなか。2014/08/09
あぶらや
18
タイトル通りの二編が収録されている。両方とも名探偵明智小五郎と大泥棒との知恵比べの戦いを描いている。だが、決して殺人に手を染めない二十面相と違い黒蜥蜴は人の剥製を作る等の残酷さを持つ妖艶な女泥棒で、性の描写は無くともかなりエロティックな話だ。昭和9年、11年と両方とも戦前に発表されており、現代とは隔たりのある世の中の状況描写も興味深い。2019/03/08
不見木 叫
17
2016年読み納め。「怪人二十面相」はサスペンスフルな展開と伏線回収は古さを感じさせないジュブナイルミステリ。「黒蜥蜴」は知略戦を主軸としたエンターテイメント性の高い探偵小説で面白かった。2016/12/31
イズム(清瀬泉夢)
9
黒蜥蜴も怪人二十面相も昭和初期に書かれたとは思えないくらいのエンターテインメント性があり、時代を超えたミステリーだとつくづく感心してしまいました。どちらの作品にも言えることなのですが、犯人が最初からはっきりしている(コロンボや古畑任三郎的などもそうですが)それを追い詰めていく探偵のトリックを楽しむ感じは自分が大好きで、どちらの犯人も紳士淑女で、スマートなカッコイイ悪役なのも最高に好きです。ミステリー好きとして読んでこなかったのはちょっと恥ずかしいくらいの名作ですねw2014/03/27
†漆黒ノ堕天使むきめい†
8
両方初めて読んでみました。伏線をいちいち教えてくれる所が昔らしいのでしょうかね。他の作品も読んでみたいです。2016/05/09
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