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薫風ただなか

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041051931
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

抗ってみせる。ここに在る、志も心も、命も。きっと守り通して見せる。

内容説明

石久藩の上士の子弟が通う藩学で心身に深い傷を負った新吾は、庶民も通う薫風館に転じ新たな友と学びを得、救済される。しかしある日、「薫風館にはお家を害する陰謀が潜んでいる」として、父から間者となり館内を探るよう命じられる。信じられない思いの新吾。いったい、薫風館で何が起きているのか?若き剣士たちの命を懸けた節義を描く、時代小説の新しい風。

著者等紹介

あさのあつこ[アサノアツコ]
岡山県生まれ。大学在学中より児童文学を書き始める。『ほたる館物語』で作家デビュー。『バッテリー』およびその続編で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞受賞。絵本から時代小説まで幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

177
図書館本。上士が通う藩学でいじめにあい、下士や農民が通う薫風館に母の反対を押しきりそこで出会った弘太郎、栄太と友情を深めていく。少年ながら藩内闘争に巻き込まれ、自身の意見を貫いていく爽やかなお話。ただ巻頭巻末の現代に戻って甲子園の場面は?2017/09/07

いつでも母さん

103
あさのさんは、じりじりする様な揺れる心を描くのが巧いなぁ。明確な答えなどない。『生きている証しとして笑っていたい。』例え武士の子だとて14才にそう云わせること事態、遣る瀬無いではないかー武家社会のヒエラルキー勘違いする息子たち。庶民も通う『薫風館』で友と呼べる弘太郎・栄太と出会う新吾。上の方々の考える事が下々には伝わらないのは今も同じか。人が生きる道を作るために学ぶ三人の若者がいい。そのまままっすぐに進め!まさにタイトル通り、ここだけ風が薫った。2017/07/19

baba

50
藩校で陰湿ないじめにあい、母の反対を押し切り郷校の薫風館に移る新吾。そこで弘太郎、栄太と出合い自分の居場所を作っていく。あさのさんは人の奥深くある心情を吐露するののが上手く若者の成長が伝わり物語にのめり込む。しかし、薫風館を探れと言った父の本意が分からず、藩内抗争に巻き込まれた若者の死もはっきりせず、大人の世界はあやふやなままですっきりしない。頑なと思われた母親が毅然とした人で、慎吾に伝わっただけでも良しとしよう。2017/09/05

ぽろん

46
やっぱり、あさのさんの時代物は好きだ。生まれた家によって、勉学もままならない、藩校から自由な校風の薫風館に転学も、そこでも藩の争いに呑まれていく新吾。引き込まれて読むも最後が気抜けする程、呆気なかった。自害して果てた瀬島の苦悩や真吾の父の事等もっともっと掘り下げて欲しかったな。もっと、読みたかったです、あさのさん。2017/10/24

はるき

45
若竹みたいに瑞々しくしなやかな若さ。柔らかな殻を破るその瞬間。あさのあつこさんの若者の描写には毎回感嘆します。ただ、謎解きとしては未完成かな?2017/08/06

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