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出版社内容情報
2017年4月よりTVアニメ放送開始予定! 終末なにしてますか??外伝2017年4月よりTVアニメ放送開始予定! 「終末なにしてますか??」シリーズ第一部外伝。正規勇者リーリァと準勇者ヴィレム、成体妖精兵クトリと第二位呪器技官ヴィレムの、儚くも輝ける日々。
枯野 瑛[カレノ アキラ]
クリエイター集団A‐TEAM所属。2002年にPCゲーム『Wind -a breath of heart-』のノベライズで富士見ファンタジア文庫よりデビュー。代表作は「銀月のソルトレージュ」(富士見ファンタジア文庫/全5巻)。近年は、PSPソフト『サモンナイト5』(2013年)のシナリオを担当するなど、多方面で活躍。
ue[ウエ]
福岡在住のイラストレーター。
内容説明
春の陽だまりの中、幼い少女妖精・ラキシュは“聖剣”セニオリスを抱え夢想する―。それは500年前の出来事。正規勇者リーリァ14歳、準勇者ヴィレム15歳。人類を星神の脅威から救う兄妹弟子の日常は、なかなかにデタラメで色鮮やかで…。それは少しだけ前の出来事。死にゆく定めの成体妖精兵クトリと、第二位呪器技官ヴィレム。想い慕われる一分一秒は、忘れ得ぬ二人の夢となる。「終末なにしてますか~?」第一部、外伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
55
聖剣セニオリスを抱えたラキシュの夢という形でかつての所有者である500年前の正規勇者リーリァと準勇者ヴィレムの日常と、クトリとヴィレムの想い慕われる日常が描かれる第一部外伝。これまで断片的にしか登場しなかったヴィレムの妹弟子で正規勇者・リーファの生い立ちとそのありよう。過酷な過去を乗り越えてきたその強さと、一言では言い表せない確かな絆を育んできたヴィレムとの関係がリーファを魅力的な存在にしていて、クトリのヴィレムのやりとりもまた甘酸っぱいエピソードでした。充足感が高くこういう外伝ならまた読んでみたいです。2017/01/31
まりも
54
聖剣セニオリスの使い手だった二人の女の子の姿を描いた中編集。あぁ、こんなにほのぼのとしててあたたかい気持ちになれるのに、胸が張り裂けそうになるくらいの悲しさもあるのは二人の運命の結末を知ってしまったからなんだろうな。この読後感は本編を読んだからこそ味わえるものだし、リーリャとクトリの姿をこうしてまた見ることが出来たのはとても嬉しかったです。特にリーリャはこれまで断片的にしか出てなかったので、本編の補完としても完璧ですね。甘酸っぱく、それでいて寂しさも感じさせるすかすからしい外伝でした。2017/01/31
雅
43
切ないけど美しくて素敵なお話でした。2023/03/20
かんけー
39
「すかすか」第一部外伝(^.^)リーリァとヴィレムの15歳と14歳の兄妹弟子のチョッと良い感じの前日譚♪クトリに出会う約500年前の?「へたくそ」この言葉の真意の使い廻しの見事さに思わず苦笑した(^_^;)ヴィレムは当時から心理表現が不器用だったのね♪リーリァも周りから煽られ?自身の気持ちを反芻してみてどっかのお嬢様に対抗してみたり?自分はヴィレムに好意を抱いてる..其れは間違ってない、大事な家族と同じ扱いをされてゴロゴロ転がっちゃう(笑)リーリァが可愛かったです(^_^)vクトリの純な想いを再認識?→2017/02/04
niwaniwatori
38
EX、エキストラの名に恥じない、本編には入るはずもなかった日々の物語。この話自体は悲しいものでもなんでもない輝かしいものなのに、本編のことを思い出すととてつもなく悲しいものに感じられる。他にも、ナイグラートの包容力が凄まじいことや、ラキシュがどこまでも良い子であることや、ネフレンがネフレンであったことなど、印象に残る点は数多い。ページ自体は薄めだというのに、色々なものを胸に残してくれる一冊だった2017/02/04