出版社内容情報
バブルの絶頂期で始まった平成時代。しかし長引く不況、リーマンショック、東日本大震災などで消費は冷え込んでいった。消費者のマインドはどのように変化したのか? そして今後、日本人は何を買うのか?
内容説明
平成時代を「消費」の変化という視点から総括する。バブルの絶頂期で幕を開けた平成は、デフレやリーマンショック、東日本大震災などで苦しい時代になっていく。次の時代の消費はどうなるのか?
目次
第1期 平成元‐4年(1989‐1992年) 不自由と享楽
第2期 平成5‐7年(1993‐1995年) デフレと団塊ジュニア
第3期 平成8‐12年(1996‐2000年) ネットとケータイ
第4期 平成13‐18年(2001‐2006年) 変化への期待と格差
第5期 平成19‐24年(2007‐2012年) 失望と不安
第6期 平成25‐29年(2013‐2017年) SNSと炎上
総括 今後の消費を展望する 「女性消費」から「新男性消費」へ
著者等紹介
原田曜平[ハラダヨウヘイ]
1977年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2003年JAAA広告賞・新人部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
90
平成を6つの期間(1期ー不自由と享楽、2期ーデフレと団塊ジュニア、3期ーネットとケータイ、4期ー変化への期待と格差、5期ー失望と不安、6期ーSNSと炎上)に分け、バブルの崩壊、デフレ各期のトレンドを時系列に紹介している。windows95の発売や電話回線を使って電話代を気にしながら使っていたことがつい20年近く前のことか・・・あまりにも早いトレンドの流れ。約30年をサクッと見流した。2018/03/18
おさむ
33
平成も30年余りで終わろうとしています。経済的にはデフレでしたが、消費のトレンドはコロコロ変わっていった。著者は6つの時代に分類するが、なるほどうまく特徴づけている。バブルの残影、デフレ本格化、ITバブル、小泉改革と格差、日本の凋落と韓国の躍進、そしてスマホSNSの時代。変化の速さは目を見張るばかりでヒット商品も直ぐに陳腐化する。もう10年ひと昔ではなく、5年ひと昔ですね。2018/12/15
hk
23
90年ごろに雑誌創刊ブームがあったのだが、その背景が示唆されており腹落ちした。その理由とは「バブル景気によって企業業績が軒並み好調となり、企業がガンガン広告を打つようになる。だがメディア数は限られており広告を打とうにも打つ場所がない。これをみた出版社は広告収入が見込めるとして新たな雑誌を創刊し、広告収入獲得に走った」ということ。つまり何かしらの志があって雑誌を創刊したのではなく、広告収入を得るために雑誌をつくったということだ。これならば雑誌が早々と廃刊されたという結果も「魅力がなかったから」だと合点がいく2019/06/21
タルシル📖ヨムノスキー
20
平成という時代を、経済、消費、トレンドという側面から振り返って考察した一冊。興味深いのは平成を以下の6つの時期に分けている点。第1期:平成元年〜4年(不自由と享楽)。第2期:平成5年〜7年(デフレと団塊ジュニア)。第3期:平成8年〜12年(ネットとケータイ)。第4期:平成13年〜18年(変化への期待と格差)。第5期:平成19年〜24年(失望と不安)。第6期:平成25年〜29年(SNSと炎上)。まぁザックリなので、物足りない部分もあるが、登場するモノや出来事に、「あぁ懐かしい」と、一喜一憂するオヤジでした。2020/01/09
としP
14
インターネットとSNS無しに平成は語れないと感じた。「モノ⇨コト」の転換点にあるのはまさにこれだと思う。そして、インスタの影響か、何かにつけても、「ビジュアル重視」というのが引っかかる。一つ気になるのは、SNSと日本人の気質について。欧米だと、知らない人と繋がるのにSNSが活用されるのに、日本では既知の友人同士で内側にこもっている感じ。実際、とあるコミュニティの中で、大学生と会うことが多いのだが、挨拶はおろか、初対面の人は寄せ付けない雰囲気がある。2019/01/02
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