出版社内容情報
若き薩摩藩士・樺山小一郎を追って江戸にやってきた芸者のお葭。しかし小一郎は奸臣誅殺に失敗して行方をくらましていた。小一郎の汚名をすすぐため西郷隆盛や大久保利通らに協力を乞うお葭だが……!?
内容説明
黒船来航以降、時代への焦慮がみなぎる南国の雄藩薩摩。藩主島津斉彬を慕う樺山小一郎は、西郷吉之助(隆盛)や大久保市蔵(利通)らと奸臣誅殺を企てひとり江戸へ向かう。しかし、計画は失敗に終わり小一郎は消息を絶った。小一郎の琵琶歌に魅せられ恋心を抱く大阪芸者のお葭は、彼の汚名をそそぐため江戸へ。同じく小一郎の行方を追う西郷とともに捜索をするが…?維新前夜の激流を生き抜いた若者たちの青春群像劇!
著者等紹介
海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901(明治34)年、鹿児島県生まれ。國學院大學卒。教員生活の後、創作に専念。36年、『天正女合戦』『武道伝来記』で第3回直木賞を受賞。以降多くの歴史小説を執筆。77年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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