黄泉坂案内人 三条目

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041049808
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この世とあの世の狭間で迷える魂を救う仕事をしている、
元タクシー運転手の速人と少女・彩葉(いろは)。
死者の心残りを解決していく日々だが、
速人は「この世」に残してきた妻と娘のことがいつも気にかかっていた。

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この世とあの世の狭間にある入日村。
クラシックカー・デューセンバーグとして、死者の魂を送る「黄泉坂」を行き来する元タクシー運転手の速人と、150年生きて(?)いる少女・彩葉。
妖たちとともに、死者の未練を彼らなりに紐解いていく日々だ。
新型エンジンを開発していた自動車メーカーの研究者、あるお客を待っていた石巻の小料理店の板前、詐欺ビジネスを行っていた若者。
死者にはそれぞれ物語がある。
そして、速人には妻と娘がいた。娘の雪音は、父の帰りを待っていた……。


大切なことを話せないまま姿を消した人が、そこにいる。

今日もまた、誰かの魂が坂の下で足を止めるだろう。
その心残りに寄り添い、坂を上る手助けをする、速人たち「黄泉坂案内人」。
『僕僕先生』の著者が贈る感動ファンタジー!

内容説明

この世とあの世の狭間で迷える魂を救う仕事をしている、元タクシー運転手の速人と少女・彩葉。速人は「この世」に残してきた妻と娘のことが気にかかっていた。娘の雪音も、車に変身して現れる「父」のことを待っていて…。面白うてやがて涙ホロリの魂救済ストーリー。

著者等紹介

仁木英之[ニキヒデユキ]
1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨―五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

84
またまたシリーズ物とは知らず借りてしまったが個々のエピソードとしては楽しめた、あの世とこの世の境目を繋ぐデューセンバークのタクシーとしてこの世に未練を残す人々を救済する、「俺とあいつのウインングショット」がちょと他とは趣向が違って良かった。何故速人が車になってしまったのかが分からないのでシリーズ1作目を読まないと。2017/09/01

hirune

48
3作目にして 最終話で、今まで語られなかった ハヤくんの奥さんの心境がわかります。やはり奥さんとしても複雑だよね。でも父親の匂いが好きだという幼い娘に、気持ち悪い と返すのはどうかと思う(-。-; 今回出てきた彩葉やハヤくん以外のあの世への案内人、ダークスーツを着こなしたクロネコさんがカッコよかったな!また登場するかしら?今回お互いに関連するお話が多かったです。しかし 八咫烏のやっくんは本当になんでもできる、神霊界のiPhoneなんじゃないの?でも故障したあいぽんは叩いても治らないか(^^;2018/01/11

ゆきちん

39
シリーズ第3弾。あの世に行けない彷徨う魂が坂を登るのを手伝う仕事。未練を無くして。連作短編で単調になりそうなところで、メインはやくんの娘雪音ちゃんのところに黒猫黄泉坂案内人登場。真相は何者なのかしら。彼女は『視える』のだから、お父さんとどうにかなって欲しいなぁ。無理か。2017/10/15

キラ@道北民

31
シリーズ第3弾。この世とあの世の狭間で迷える魂を救う仕事をしている速人と彩葉。今回は死者の未練話だけでなく、現世側、しかも速人の妻と娘の話もあって面白かった。涙ホロリ、切ないものが多い。「父の帰還」で、大切な人の幸せを願う父と息子の想いに胸がつまった。2017/09/12

たんぽぽ

30
ほとんどの死は納得できないうちに訪れるんじゃないかな。 いろいろな思いを残して坂を登れない死者の魂が悲しい。 今回の魂たちの事情は切ないものが多かった。 ハヤくんが車になっちゃったのは衝撃的だったのに、だんだんそれが普通になっていくのが不思議。雪音ちゃんにパパを返してあげたい…無理だろうけど。2017/09/08

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