出版社内容情報
超高速で疾走する列車内に閉じ込められたローランドたち。高度な知能を持つが、今や狂気に駆られた〈ブレイン〉との謎かけ合戦に勝たなければ命はない。絶体絶命の中、エディが繰り出した意外な手とは……?
内容説明
毒ガス、殺人ビーム、化け物が跋扈する荒地を疾駆する、知性を持った超高速モノレール“ブレイン”。列車VS人間の命がけの謎かけ合戦は、絶体絶命の最中、思わぬ形で終結を迎えた。危機を乗り越え、結束を強める旅の仲間たちに、ローランドは心の奥底に秘めた思い出を語りはじめる。彼が14歳で“ガンスリンガー”の試練を突破し、初めての任務についた時のこと。そして、過酷な人生で初めて、唯一愛した少女のことを…。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年メイン州生まれ。高校教師やクリーニング工場でのアルバイトのかたわら、執筆を続ける。74年に『キャリー』で長編デビューし、好評を博した。その後、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリー賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数
風間賢二[カザマケンジ]
1953年東京生まれ。幻想文学研究家・翻訳家。『ホラー小説大全』で第51回日本推理作家協会評論部門賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Small World
21
大好きなブレインとの旅が終わった後は、ローランドの回想が始まる。この巻は、そういう巻なのですね。これまで、何度も名前の出てきたカスバートやスーザンとの物語、若干、気恥ずかしい感じですが、戦争のキナ臭さが漂い始めてから、物語が加速してきました。2017/09/09
秋良
13
イかれたモノレール、ブレインとのなぞなぞ合戦のスピード感と緊迫感が素晴らしく、その後にローランドの恋物語(回想)が始まって一気にペースダウン。カスバートが酒場での立ち回りで「まったりした展開が続いたからな。こういうのは歓迎だ」的なことを言った時、それなー!と叫んだ。バトルをくれ!アクションが必要なんだ!不穏な村人の動きや反乱の気配が濃くなってきてからは読むペースが上がる。結末は悲惨なことは分かりきってるけど、どの程度に悲惨なのかが気になるところ。2024/07/20
ぶうたん
13
冗談のようなチャーリーとの対決が終わり、ローランドとスーザンのラブストーリーになってからが長い。それでもまだ半分。キングらしいストーリーテリングは今のところ感じず読み進むのが億劫だが、下巻は面白くなるのかな。ファンタジーの衣裳が苦手なせいかな。義務感で読んでいる気がしてきてしまう。とりあえずリフレッシュで1、2冊他の本を読んでから続きを読むことにしよう。2017/07/16
春ドーナツ
12
覚書。配給会社からスチール写真が編集部に届いたようで、帯の文字情報は少なめ。「映画化!」(赤・大文字)*第四部をテレビドラマ化する話が訳者あとがきに出てきて、調べてみたのだが、3年前にAmazonで制作されるらしい・・・の続報がない。まあいいや。登場人物の配役を空想するのは、読書のたのしみのひとつですよね。本書のヒロイン、スーザンはシドニー・スウィーニーさんはいかがでしょうか、と思う。*文庫本で700頁を超えてくると、物理的に読むのがしんどくて時間がかかる。kindleの甘い蜜を吸った後では、なおさら。2022/10/05
とも
10
上巻。前作続きのなぞなぞ暴走列車との闘いの後、ローランドがスーザンとの長い思い出話しを始める。この巻は突飛なこともなく安定して面白い。筆力でぐいぐい読ませるがまあとにかく長い。下巻へ。2025/01/10