悪玉

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  • サイズ B6判/ページ数 405p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041049150
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

正義は、そこにあるか。鳴海章の圧倒的な筆致で描く長篇警察小説お前は、警官の背中に何を見る──。

住田航は温海警察署の刑事課の組織暴力担当の刑事。署のある静岡県温海市は観光地で近年、準暴力団の特殊詐欺グループの進出が噂されている。そこに県警本部から住田の相勤者として國貞智宏が異動してきた。國貞は本部の対暴力団のエースであり、その容姿は県警の警官募集のポスターに採用されるほど。なぜ國貞の相方に住田が選ばれたのか。國貞にはなにか密命があるのか。謎の多い國貞に不審を抱きながらも、彼の情報を元に老人介護施設を隠れ蓑にして運営されているとう闇カジノの捜査に乗り出すが……。

鳴海 章[ナルミ ショウ]
1958年、北海道生まれ。日本大学法学部卒業後、PR会社勤務を経て、91年に『ナイト・ダンサー』(講談社文庫)で第37回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。『マルス・ブルー』(講談社文庫)など、航空サスペンスで一世を風靡したほか、映画化された『風花』(講談社文庫)、『輓馬』(文春文庫)などの作品で新境地を拓いた。その他の近刊に、『謀略航路』(講談社)、『刑事小町 浅草捜査機動隊』(実業之日本社文庫)、『中継刑事〈捜査五係申し送りファイル〉』(講談社文庫)などがある。

内容説明

住田航は温海警察署の刑事課の組織暴力団担当の刑事。署のある静岡県温海市は観光地で近年、準暴力団の特殊詐欺グループの進出が噂されている。そこに県警本部から住田の相勤者として國貞智宏が異動してきた。國貞は本部の対暴力団のエースであり、その容姿は県警の警察官募集のポスターに採用されるほど。なぜ國貞の相勤者に住田が選ばれたのか。國貞にはなにか密命があるのか。謎の多い國貞に不審を抱きながらも、彼の情報を元に、老人介護施設を隠れ蓑にして運営されているという闇カジノの捜査に乗り出すが…。警官の正義を問う、書き下ろし警察小説。

著者等紹介

鳴海章[ナルミショウ]
1958年、北海道生まれ。日本大学法学部卒業後、PR会社勤務を経て、’91年に『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

95
ん~ん、ちょっと長かったかな・・序章『殉職』で始まり出会いから別れのその時までがこれでもか、って位嫌なんだ。私は個人的に【必要悪】を否定はしないのだが、これはだれも彼もが悪玉ばかりで腐ってる。結局は臭いものには蓋。死人に口なしなのだ・・裏切りと疑心暗鬼。裏の裏は表なのだが、もうね誰もなん~にも信じられない・・それでもやっぱり『お巡りさんは正義の味方』で有って欲しいな。大迫が一番好きなタイプだった私は古い人間なのだろうか。住田よ、御神木の大楠を一回り出来ずに引き返して、お前は何処を進むのかー2016/11/21

てぃも

17
最後、えっ?って感じなんですけど(°_°)住田はなんであんな事を⁇すっごいムカついたあたしやって國貞のコト好きになりかけてたのに。住田さえあんなコトせんかったら助かってたんでないかと思うとホンマムカつく〜〜( *`ω´)裏切りやがって‼︎って、前から裏切ってたか( *`ω´)2017/07/31

なっく

14
ストーリーが分かりにくい上に残虐シーンも多く、途中から流し読みになってしまった。登場人物のキャラも掴めないままに結末を迎え、やや消化不良。警察ものってたくさんあるから、面白くするのは難しいね。2017/02/23

むう

13
久々に鳴海さんのバイオレンス小説を。ヒーローとは程遠い平凡で弱気な刑事と、よく似た反対勢力側の青年(介護職員・笑)の2人の視点で、とんでもない不良刑事とすさまじい半グレのボスとの修羅場が描かれます。しかし、その全てを仕組んだのが実は国や警察や市などの公権力だったというオチで、一体「悪玉」は誰なのか…結末では重いタメ息が(笑)。中盤からは息つく間もないスリリングな展開、ページをめくる手が止まりません。やっぱり筆力はさすがな作家さんでした。馳星周さんほどダークではないですが、やはりグロ注意です( ;∀;)2017/01/05

えみ

12
どんなに最後綺麗にまとめられても、虚しさとやり切れない気持ちでいっぱいだった。登場人物が皆“悪”で最後まで救われない。むしろ最後に追い打ちをかけるように突き落とされる。人を信用することの難しさと、人を信用させる難しさを教えてもらった。住田と國貞の馴れ合いじゃない関係結構好きだったが、終盤までいくと「あれ?どうして?いつのまに?」な展開に。前半のろのろペースで、じっくり読ませていくのかと思ったら後半は猛スピードの展開で、どこでどう気持ちが変化したのか、誰がいつ裏切ったのか、よくわからないまま置いてきぼり。2017/05/23

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