出版社内容情報
ラスト10ページで号泣必至! 激しく切ない恋を描くホラー大賞受賞作!選考委員の評価が真っ二つに割れた、第23回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作! 世界から見捨てられた人々が集まってくる混沌の街・イタギリ。希望のない街に住む少年は、明日の見えない生活の中、ささやかな希望を見いだす。その希望は、道ばたでスケッチをするシズクという儚げな少女への淡い想い。次第にふたりは惹かれ合うが、絶望の街は、そんなふたりの恋を許すことはなかった……選考委員の綾辻行人氏をして「ボロボロ泣いた」と言わしめた、凄絶にして美しいエンディングは見物! 独特の世界観と美学に彩られた新しいホラー小説にして究極の恋愛小説!!
かつてこんなにも激しく、こんなにも切ない恋があっただろうか――衝撃の受賞作に絶賛の声!
【綾辻行人氏(作家・日本ホラー小説大賞選考委員)】
クライマックスから結末に至る凄絶なシークエンスを読むうち、どうしても涙が止まらなくなった。こういうのを「ボロ泣き」というのだなあ、と思った。ミステリやホラーの新人賞の原稿を読んで、こんなに泣いたのは初めてだった。――傑作である。
【長谷敏司氏(作家)】
泥沼のような絶望を掻き分けて、見つけたロマンスの尊さに、少年はまだ気づいていないかもしれない。それは、我々この物語を読む者だけに、発見できる輝きかもしれないのだ。
【redjuice氏(イラストレーター)】
美しいと言うにはあまりにも血と死臭に彩られ過ぎた、壊れたボーイミーツガール。
それでもなお、美しい情景を思い描かずにはいられませんでした。
坊木 椎哉[ボウキ シイヤ]
1975年新潟県生まれ。2015年 ジャンプホラー小説大賞「ピュグマリオンは種を蒔く」で銅賞を受賞。16年「黄昏色の炎と213号室の雫」で、第23回日本ホラー小説大賞優秀賞を受賞。
内容説明
様々な事情の人間の澱が集まる街イタギリ。世界からはじき出された者たちをかくまうかのように築かれた小さな街で、少年・晴史は、日々、ごみ収集と死体運搬の仕事に従事していた。晴史の唯一の希望は、読書と、似顔絵を描きつつ客を引くシズクという名の少女への淡い恋心。晴史はシズクへの想いを募らせるが、黄昏色に覆われた希望のない街は、そんなちっぽけな少年の恋すら許すはずもなかった…。絶望の世界で出会ってしまった少年と少女が紡く究極の愛の形とは?
著者等紹介
坊木椎哉[ボウキシイヤ]
1975年新潟県生まれ。2015年「ピュグマリオンは種を蒔く」で、第1回ジャンプホラー小説大賞“銅賞”を受賞。16年『きみといたい、朽ち果てるまで―絶望の街イタギリにて』(応募時タイトル「黄昏色の炎と213号室の雫」)で、第23回日本ホラー小説大賞“優秀賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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🐾Yoko Omoto🐾
ダイ@2019.11.2~一時休止
nabe
Rin
よっち